スキップしてメイン コンテンツに移動

借り上げ復興住宅:西宮市も住民を訴え

西宮市が、借り上げ復興住宅シティハイツ西宮北口の住民に対し明け渡しを求め、神戸地裁尼崎支部に提訴しました。

訴えられたのは同住宅に継続入居を希望する七世帯十人。住民と、「西宮UR借り上げ公営住宅入居者を励まし、支援する会」、借上復興住宅弁護団は五月三十日、西宮市役所内で記者会見し、提訴に抗議する共同声明を発表しました。

*

期限の記載のない入居許可書をしめす
入居者の中下さん(右)

声明は、全員継続入居を認めた宝塚市・伊丹市、不十分ながら一部入居者の継続入居を認めた神戸市・兵庫県とも異なり、一律全員転居を推進する西宮市は極めて特異だと指摘。

また、▽西宮市議会が三月議会で提訴を承認したものの、訴訟手続きと並行して引き続き代理人による協議の継続を求める決議をし、訴訟に至った後であっても話し合いによる解決を放棄すべきでないと市長に求めていること▽県弁護士会も四月、継続入居の必要性にもかかわらず自治体が明け渡しを求めることができる先例を残せば、復興住宅施策制度への信頼感を喪失させる懸念が大きいとして、個別事情に配慮するよう意見書を発表していること▽同様に住民を訴えた神戸市に対し「一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会」が進める「戸別借りによる継続入居を求める」署名がこの二カ月半あまりで四十四都道府県から約六千五百筆よせられていること―をあげ、継続入居を求める世論が広がっていることを示しています。

その上で声明は、入居者の居住の安定のために早期解決が望まれるにもかかわらず、訴訟は手続きの性質上、早期解決の道を閉ざす「最悪の選択」であり「復興災害の最たるもの」だと強く批判し、災害復興住宅などを「終ついの棲家すみか」として暮らし続ける「被災者居住権」を獲得するため力をあわせてたたかっていくと決意を表明しています。

記者会見する入居者ら

住民のひとり中下節子さん(78)は記者会見で、「私たちは、市営住宅として許可をもらって入居しました。期限があるとは聞いていなかったのに、三年前になって『出て行ってくれ』と言われました。こんなことが世間で通りますか。私の方が市長を訴えたいぐらいです」と訴えました。

住民には何の落ち度もない


支援する会で報告する杉山議員

「支援する会」は五月二十九日に報告集会「借り上げ住宅問題のこれまでと今後」を開催し、西宮市議会でのこれまでの論戦を日本共産党の杉山たかのり市議が報告、市との交渉経過と今後の対応について借上弁護団事務局長の吉田維一弁護士が報告しました。

また、五月十七日に第一回弁論が行われた神戸市との裁判をたたかっているキャナルタウンウエストの丹戸郁江さん(72)も挨拶しました。

吉田氏は、入居期限の記された入居許可証は一枚も存在しないことが情報公開でも明らかになっていることもあげ、入居者には何の落ち度もないと指摘し、裁判では神戸と同じ論点での争いとなるとの見込みを述べました。

西宮市長あての署名運動

その上で、シティハイツ西宮北口は全国で最初の借り上げ復興住宅であることから全国的な注目が集まっていること、いち早くこの問題をとりあげてきた日本共産党西宮市議団の努力もあり、市議会各会派も借り上げ住宅問題について認識を深め、話し合いによる解決を求めていることをあげ、市民に知らせ、世論を広げることが神戸以上に有効になると指摘し、継続入居を求める市長あて署名運動の大きな取り組みを呼びかけました。

また、神戸でも西宮でも傍聴席をあふれさせ、裁判官に世論の高まりを伝えることも重要だと指摘し、傍聴支援を広げることを訴えました。

*

なお、神戸市議会の現状について吉田氏は、弁護団が一月に行ったアンケートに対し、自民党議員団が「入居募集時より、借上復興住宅には期間があることを明示されており、一般市営住宅とは区別されていることから公平性が問われるものではない」と事実と異なる認識を示していることや、一般の公営住宅入居者と借り上げ住宅入居者との公平性について、公明党議員団が「これらの住宅に入れなかった被災者との公平性」があると述べ、公営住宅を十分に提供できなかった市の責任を棚上げにしていることを批判しました。(アンケートへの回答全文は、神戸あじさい法律事務所サイトの「活動報告」で公開されています。PDF版のURLは http://ajisai-law.jp/20160208.pdf

(2016年6月5日付「兵庫民報」掲載)

このブログの人気の投稿

尼崎市議選:日本共産党が候補者を発表

日本共産党尼崎地区委員会は十月三日、来年六月に行われる尼崎市議選の候補者を発表しました。

松村ヤス子(72)現

市議六期、元副議長。元尼崎民主商工会会長。尼崎社会保障推進協議会事務局。

まさき一子(58)現

市議二期。元近畿中央病院・尼崎医療生協看護師。中学校給食を実現する会。

徳田みのる(68)現

市議一期。元尼崎民主商工会事務局長。アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会運営委員。

川崎としみ(63)現

市議一期。元尼崎学童保育連絡協議会会長。原発をなくす尼崎の会事務局。

松沢ちづる(62)現

市議一期。元かわち野福祉会施設長、元市立尼崎東高校育友会会長。新日本婦人の会尼崎支部委員。

こむら潤(41)新

京都市立芸術大学芸術学部卒。元県立西宮今津高校非常勤講師、元尼崎市立大島小学校PTA会長。アトリエくう創作教室講師。

広瀬わかな(36)新

岩手県立大学社会福祉学部中退。元民青同盟兵庫県委員。派遣社員。党若者・雇用支援責任者。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

子どもたちに食事と居場所を:長田で「子ども食堂」開店

「子ども食堂」のとりくみが神戸市長田区でも始まりました。

アベノミクスのもと格差と貧困が広がるなか、無償で食事を提供して子どもたちを支えようという「子ども食堂」が全国各地で取り組まれています。

「子どもの居場所づくり はぐくみ」と名付けて子ども食堂を長田で始めたのは、神戸平和と労働会館(腕塚町二丁目)の軽食喫茶「若草物語」のスタッフたち。昨年末、藤田摩利子さん(71)の発案で準備してきました。

毎月第三土曜日の午前十一時三十分から午後二時三十分まで。小学生以下(入学前の子どもは保護者同伴)に無料でランチを提供します。(大人のランチ=四百五十円=もあります)。


初日の四月十六日には、看板をみて近所の親子連れが訪れました。

藤田さんは、「チラシをまいたり、初めから大規模にはできませんが、少しずつはじめて、一人でも多くの地域の子どもたちを支えたい」と語っています。

神戸市北区の佐藤麻由美さん(39)も「若草物語」の常連客の知人から聞いて、スタッフに加わりました。佐藤さんは福島原発事故で東京都墨田区から避難してきました。夫と三人の子どもの五人家族。

佐藤さんは、「夫の職もなかなか見つからず、私も出産で働けず、貧困そのものでしたが、なかなか周りの人にわかってもらえませんでした。でも、ここへ来るとスタッフのみなさんやお客さんが子どもたちを温かく見守ってくれ、安心できました。他の子どもたちも安心できる店にしたい」と語っています。

(2016年5月1日付「兵庫民報」掲載)

兵庫民報2016-11-20

日本共産党を語るつどい各地で 国会議員の訴えに入党者次々
淡路:総選挙勝利へ党の力を大きく:宮本議員が訴え
「日本共産党と未来を語るつどい」を十一月十二日、洲本市文化体育館で開催。用意した資料がなくなるほどの盛況振りでした。
近藤昭文洲本市議の司会で始まり、新町みちよ衆院兵庫九区予定候補は、総選挙で頑張る決意を示すとともに、十九歳の青年を党に迎えた経験を語り、参加者に「社会を変える主人公に」と入党を訴えました。
宮本岳志衆院議員は、TPP承認案と関連法案の衆院本会議採決で、地元選出の自民党の西村衆院議員が賛成討論を行なったことを批判し、米国が離脱の方向へ動き、日本の国益を売り渡し、大企業の儲けにつながるTPP反対にむけ、衆院選挙で審判を下そうと強調しました。
宮本氏は、「総選挙はいつになるかわからない」と解散の可能性に言及し、「総選挙で勝利するためにも党の力を強く大きくしたい。日本共産党に入っていただきたい」と参加者に入党を訴えました。
宮本衆院議員は、『JCPマニフェスト』を手に、日本共産党の戦前のたたかいや自衛隊問題、天皇をどう考えるか、未来社会論などを縦横に語りました。
参加者からは、「平和外交をどうやって進めるのか」「自衛隊解消には疑問」「千島問題の党の政策は」「差別と断定できないという閣僚の発言は」などの質問に宮本衆院議員は丁寧に答えました。
(岡田教夫=党淡路地区委員長)

宝塚:ユーモアあふれる清水議員、3人が入党を決意
十一月十二日宝塚の総合福祉センターで「日本共産党宝塚のつどい」を開催。清水ただし衆議院議員が講演しました。
清水議員は、お笑い芸人として取り組んだ阪神・淡路大震災ボランティアで多くの共産党員・後援会員に出会い、「まじめな党だけどとっつきにくい」というイメージが「困った時に献身的な活動をする政党」に変わり、いっしょに政治を変えようと入党を決意したことを話しました。
アベノミクスについて、大企業が最高の売上をあげているのに国民には消費税増税と社会保障改悪を押し付けていると批判。税金の使い方について日本の安全とは関係なく海外へ戦争しに行く軍事費、三兆円もかける不要不急のリニア計画を批判。過労自殺を起こした電通にもふれ、労働時間の上限が定められていない日本の雇用ルールが世界でも類を見ないもので「過労死」を訳す言葉が世界のどこにもないこと、厚…