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2016年5月15日日曜日

敬老祝い金廃止へ:神戸市長の手紙に怒り

20日までパブリックコメント


敬老祝い金を廃止しようとしている神戸市が八十八歳と百歳の方にあてた久元喜造市長名の手紙が、怒りを広げています。

この手紙は、「我が国は、いまや世界でもっとも長生きできる国になり、今後も高齢者の人口が増え続けると予想されています」「このような時代においては、高齢者の方がいつまでもお元気で、すこやかに過ごしていただけることがますます大切になってまいります」と述べながら、「このため、今年度からは、今までお渡ししていた敬老祝い金を廃止」し、新しい仕組みづくりに取り組むとしています。

これまで神戸市は、八十八歳、百歳の誕生日を迎えた高齢者にそれぞれ一万円、三万円を支給してきましたが、今年度予算から削減。敬老祝い金支給の条例も廃止しようとしています。

手紙を受け取った市民からは、「文面には、米寿、百寿へのお祝いも、労いの言葉もない」「いつまでも健やかにと言って敬老祝い金を廃止するとは、とんでもない」と怒りの声が広がっています。

敬老祝い金条例の廃止について、神戸市は五月二十日までパブリックコメントを募集しています。

(2016年5月15日付「兵庫民報」掲載)






敬老祝い金廃止についての神戸市長の手紙全文 


 陽春のみぎり、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 さて、このたびは、阪神・淡路大震災をはじめいくたの苦難を乗り越えられ、長年にわたって神戸市政にご貢献いただいた満八十八歳、満百歳になられるみなさまに対しまして、私の想いを直接お伝えするため、お手紙をお送りさせていただきました。
 これまで、多年にわたり社会の進展に寄与してこられた満八十八歳と満百歳の誕生日を迎えられましたみなさまに、敬老祝い金をお渡ししてまいりました。
 しかしながら、我が国は、いまや世界でもっとも長生きできる国になり、今後も高齢者の人口が増え続けると予想されています。
 このような時代においては、高齢者の方がいつまでもお元気で、すこやかに過ごしていただけることがますます大切になってまいります。
 このため、今年度からは、今までお渡ししていた敬老祝い金を廃止し、これにかえまして、高齢者のみなさまの健康づくりや、いつまでもお元気でご活躍いただける新しい仕組みづくりに、神戸市として取り組んでまいりたいと考えております。
 「高齢者が地域とつながり いきいきと元気に暮らせるまち」をつくることが私の願いでございます。
 末筆ながら、いつまでもお元気で末永くお過ごしいただきますよう心からお祈り申し上げます。
   神戸市長 久元喜造

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