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2016年5月22日日曜日

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:2016-5-10

被爆者が少なくなっていくなか裁判を勝利させることは喫緊の課題


祝 敎允

「いつまで続くか、原爆症裁判…」―藤原精吾原告弁護団長が報告集会で述べた通り、大阪地裁では二つの部で長い裁判が行われていますが、五月十日、大阪地裁第七民事部の裁判が行われました。

裁判所事務官が「平成二十五年(行ウ)…号、平成二十六年…号、平成二十七年…号」と次つぎと事件番号を読み上げ裁判は始まりました。

この日は、二月九日に七人の原告のうち二人について本人および証人尋問を行い結審することを決めていたところ、国・被告側が、期日の直前になって意見書を提出し、原告弁護団が「時期に遅れた書証の提出」として厳しく反論しましたが、裁判所が合議した結果、五月十日に開く期日の中で結審することが決められ、結審予定の二名を含む七人の弁論が行われました。

朝から雨が降るあいにくの天気のなかでしたが、傍聴席もほぼ埋められて裁判が開廷されました。

冒頭、山田明裁判長は、この間、裁判官の交代があったとして「弁論更新」手続きを行い、この裁判が長い時間を要していることが改めて知らされました。

原告弁護団は、国・被告側が、全国の裁判例を無視してあいも変わらず「放射線量評価不足」「他原因による疾病」などをあげていると厳しく批判するとともに、被爆者手帳の記事を理由に、原告本人の陳述を無視していることなど、三人の弁護士が次々と意見を述べました。

①次回期日を七月二十一日(木)十一時から開くこと、②結審とされた二人(内一人は兵庫)の裁判については十月二十七日(木)十三時十分から判決を言い渡すこと―が決まりました。
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報告集会で藤原弁護団長は、「被爆者が少なくなっていくなか、裁判を勝利させることは緊急の課題であり、弁護団と医師団が会合をもち、国側が総力をあげて立ち向かっているのを打ち破っていこうと強力な意思統一を行った。安倍政権の薄っぺらな核抑止力論では、北朝鮮にも立ち向かうことができない。被爆者のみなさんとともに政治を変えて行こう」との決意を表明しました。

近畿支援ネットでは、六月十一日(土)十四時~大阪グリーン会館ホールで開催する「二〇一六年ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟全面勝利をめざすつどい」の成功を呼びかけました。(兵庫県原水協事務局次長)

(2016年5月22日付「兵庫民報」掲載)

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