記事を検索

2016年2月21日日曜日

観感楽学

米国の首都ワシントン―ホワイトハウス前で「二十四時間監視」の座り込み行動を続けていたコンセプション・ピシオットさんが亡くなった。一九八一年から三十五年間、米大統領の戦争政策を告発し続けた▼被爆写真を掲示し、見学者に核兵器署名を訴える活動も行った。ワシントンポスト紙は「米国史上、最長の政治的な抗議行動」と伝えた。兵庫県を何度も訪れ交流したエレン・トーマスさんらの反核団体「プロポジション・ワン」が支えた▼核兵器廃絶を憲法に盛り込む修正提案を住民投票の五六%支持で成立させた(九三年)。それは、米政府による核兵器の一方的放棄を規定し、「他のすべての国に核兵器廃絶を働きかける政策」を義務づける法案となった。成立は簡単なことではないが核兵器国の心臓部で粘り強い運動が継続してきたことはすごいことだ▼兵庫県代表も訪問して交流したピシオットさんは、署名の一筆一筆を積み重ねて世論を広げる日本の原水爆禁止運動の粘り強いたたかいに共感を示していた。間もなく核兵器保有国と同盟国の政府に迫る新しい核兵器署名が提唱されるが、日米両政府に厳しく迫ることが彼女の遺志を引き継ぐ道だ。 (K)

(2016年2月21日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次