記事を検索

2016年2月14日日曜日

観感楽学

出張先が広島で、宿泊先が偶然にも原爆ドームの近くだったので、被爆七十一年となる平和記念公園を歩きました▼原爆ドームは、補強工事が行われていました。地震の際の損傷を防ぐための工事だそうです。七十一年前の惨劇を考えさせずにおかない〝生き証人〟です▼「原爆の子の像」も久しぶりに見ました。二十五年前、高校生平和ゼミナールのメンバーと訪れて以来です。二歳で被爆し、十年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの像です。碑文には「これはぼくらの叫びです/これは私たちの祈りです/世界に平和をきずくための」とあり、サダコの死をきっかけに子どもたち、生徒たちが運動をひろげ、募金を集め、像をつくった思いが込められています。私も四歳の子どもの親となり、たった一発、一瞬の原爆が、どれだけ多くの子どもたちに、どれほど深い無念さをもたらしたのか、と改めて考えさせられました▼「安保法制」=「戦争法」の現実の危険が国会でも論議されています。また、憲法の改悪を、安倍首相は公然と言い出しました。戦争とは何なのか、原爆・核兵器とはどんなに恐ろしいものなのか、憲法九条にこめられている、ヒロシマ・ナガサキの悲劇を繰り返してはならないという思いを受け止め、平和への力にしたいと思います。 (あ)

(2016年2月14日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次