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2016年2月7日日曜日

憲法が輝く兵庫県政へ[16]:子ども・子育て

子どもは未来の宝、いのち守る社会実現を

新日本婦人の会兵庫県本部 桜井文子

こども医療費パレード(1月9日)

安倍政権になって、貧困と格差がひろがり、いま「子どもの貧困」が、深刻な社会問題となっています。

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連日報道される子どもの虐待事件の背景には、必ず生活困難が見えかくれしています。日本の子どものいる世帯の貧困率は、一六・三%。六世帯に一人です。とりわけ一人親家庭の子どもの貧困率は五四・六%と、先進国で最悪です。

年収二百万以下・ワーキングプアが一千百万人、そのうちの七割近くが女性です。安い賃金、不安定雇用、と女性たちは自立できないように追い込まれ、多くのシングルマザーが大変な経済的困難を抱えています。

今国会でも共産党が、貧困が医療受診を控えさせ、いのちに直結することや、子どもの学習権を奪い、次世代にも連鎖していくことに、抜本的な対策が必要、と取り上げています。

新婦人は各支部から毎年学校ウオッチングにとりくんでいますが、「確実に就学援助の子どもが増えている」「諸費用が払えないで、六年間で分割返済してもらうようにしている」「子どもがお弁当をもってこない」、と深刻な子どもの実態が報告されています。

高い出産費用や子どもの医療費、保育料、教育費…子ども一人を育てるのに二千万・三千万円かかるという試算に、「子どもを育てるには、こんなにもお金がかかるんだ!」と子育て世代が産みたくても産めなくなっています。

「安心して子育てしたい!」「せめて医療費は無料にしてほしい」「公立保育所増やして!」の声は切実であり、安倍政権が、「女性が輝く社会実現」と公言するのであれば、軍事費の増大や消費税増税、労働法改悪、児童手当の削減や社会保障の大改悪を見直すことが必須です。

兵庫県は「新行革プラン」で、子どもの医療費助成の所得制限を強め、一人親家庭の助成を削減、教育予算も年々減らし続けています。

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「要求あるところに運動あり!」私たちは毎年、中学校まで医療費無料化を求め、若い世代と共に県と交渉。共同の運動と、自治体の努力もあって、県下三十市町で実現しました。中学校給食も、各地域の運動で、実現への道をきりひらいています。

「子どもの貧困」は、まったなし!私たちにできることはいっぱいあります。手をこまねいているわけにはいきません。くらしから見えてくる大変さを話し合い、「学費カフェ」「宿題小組」「子ども食堂」など、親も子どもも地域で安心する居場所づくりがいま、求められています。憲法と「子どもの権利条約」に保障されたすべての子どもの権利を保障することが、急務です。学校・地域・親達がしっかりと手をつなぎ、国・自治体に、子どもを守るために行動をおこしましょう。

(2016年2月7日付「兵庫民報」掲載)

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