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2016年1月24日日曜日

第一四九回クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

いつの日も希望捨てぬとうシールズの若き女性に共感覚える
塩野菜美

わが団地大規模修繕始りて家具の移動で老は悲鳴を
大西千鶴子

福島救援ツアー

足伸ばし眠りたいと言う老人四年が過ぎる仮設ぐらしに
正津房子

福島救援ツアー

田や畑はフレコンバッグの黒き山除染の後の仮・仮置き場に
三浦良子

孤食より共食が良いと押しかけて友と味わう昼のにゅうめん
広瀬弘子

風呂上り鏡に映るわが姿思わず年齢を思う瞬間
清水淑子

大間崎若き夫妻の店ありてスルメのカーテン寒風に踊る
岡本征子

まだ高き夕日の公園に子らは群れ桜の紅葉木に揺れ映える
宮川菊代

四世代育てしわが家のものがたり古びし床のキシキシと鳴る
平野万里子

一点を争ふアメフトあと三秒キックの成否に総立ちの客
西嶋節子

温暖化時期たがえしかぼけの花小春日和にこぼれ咲きおり
島田国子

臥せおれば友もちくれしちらし寿司徳島風はこぼう入りなり
長谷川一枝

薄れゆく視力とどめんすべなくて苛立ち諦めと心はゆらぐ
植村千鶴

(2016年1月24日付「兵庫民報」掲載)

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