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2016年1月31日日曜日

処分場反対赤穂市民の会:馬奈木昭雄弁護士が講演

産廃処分場作らせず、「ごみは出さない」へ転換を



産廃処分場反対赤穂市民の会(略称=赤穂市民の会)は一月二十三日、赤穂市文化会館で、講演会「なぜ産廃処分場は不要なのか」を開催しました。

講師に招かれた馬奈木弁護士は、水俣病訴訟やじん肺被害者救済や産廃処分場建設反対運動に関わり、裁判では国の責任も厳しく追及し、多くの訴訟を勝利に導いています。参加者は約二百人、明快な講演に熱心に聴き入りました。

馬奈木氏は、冒頭、「安全な産廃処分場はない」と断じ、「どんな処分場も一切作らせない立場で処分場建設反対の運動を進める意味」をわかりやすく話されました。

水に溶けない五品目のみを扱う「安定型処分場」は「安全」だといわれているが、真っ黒な水や泡が出たり、火災が起きたり、有毒ガスが発生するなど各地で起きている事故を紹介。「安全なゴミだけを分別持ち込みは、不可能だ」と明快に結論づけ、国の規制基準値について「基準値内なら安全な有害物質などあり得ない。事故や健康被害が起き、告発されるたびに国の基準値を変更してきた。基準値などにだまされてはならない」と指摘しました。

「産廃処分場がなかったらゴミはどこに捨てるの?」の問いに、①「ゴミは出るのが当たり前」の発想から「ゴミは出さない」の発想転換を図ること②環境先進国ドイツの例に学び、製造者責任の考えに立つこと―を強調されました。

講演後も、参加者より「反対住民運動をどのように拡げればよいのか?ネットワークづくりの有効な手だては?」「赤穂市高野の安定型産廃処分場に市民として今後どう対応すれば?」など切実な声があがりました。

また、開会にあたり、同会参与で赤穂市議会議長の家入時治氏が、市議会として「産業廃棄物最終処分場建設に反対する都市宣言」の決議をしたことを報告し、同宣言文を読み上げました。
(川西康行=赤穂市民の会副会長)

(2016年1月31日付「兵庫民報」掲載)

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