記事を検索

2016年1月17日日曜日

まさに“独裁条項”:国家緊急権:あすわか兵庫が憲法カフェ


明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部(あすわか兵庫)が初めての自主企画「憲法カフェ―国家緊急権バージョン」を一月十日、元町高架下のプラネットEartHで開催し、東京や広島など県外の人も含め約三十人が参加しました。

自民党が明文改憲で盛り込もうとしている「国家緊急権」は、戦争、内乱、恐慌、自然災害などの非常事態に、国家の存立を維持するために、憲法の定める人権保証と権力分立を停止する制度とされています。

講師に招かれた、災害問題に詳しい永井幸寿弁護士は、災害対策の原則は「準備していないことはできない」であり、非常事態が発生した後に憲法を停止しても、何の対処もできない、また、テロは政策で防ぐべきあり、仮にテロがあっても統治機構は機能する―として国家緊急権の必要性はないと指摘しました。

さらに、濫用の危険性(不当な目的、期間の延長、過度な人権制限、司法の遠慮など)があると指摘され、現行憲法に盛り込まれなかった歴史的経緯も紹介しました。

これらを踏まえて永井氏は、自民党改憲草案の国家緊急権は、まさに「独裁条項」だと強く批判しました。

あすわか兵庫は、三月に次回「憲法カフェ―国家緊急権バージョン」を津久井進弁護士を講師に招き開催する予定です

(2016年1月17日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次