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2016年1月10日日曜日

発言:阪本直さん(安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫)

手をつなぎ、平和を次世代に



戦後七十年目に「安保関連法」が成立しました。SEALDsや、学者の会、弁護士の会など全国各地で多くの方々が反対の声をあげていました。母親たちも「だれの子どももころさせない」というスローガンのもと〝ママの会〟を立ち上げました。

今までの私なら心の中で廃止を願うだけだったかもしれません。でも今回は、そういった方々の行動に触発され、勇気をもらい、大人としての責任を問われ、行動に移さないととんでもないことになるという想いから、育児に追われながらも、国会中継をみたり、デモに参加したり、憲法の大切さを広める活動などをしてきました。

法は成立させられましたが、平和を願う方々とつながりができたこと、眠っていた平和に対する大切な気持ちを呼び起こされたこと、そんな何かが発芽したような成果を感じています。

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安倍首相は「国際社会の平和と安定のための法整備」と説明していましたが、私は将来が不安でしかたがありません。

中国や北朝鮮の軍事力強化などの情報に対しての不安だけではありません。近隣諸国が脅威だと国民をあおり、アメリカのいいなりになっている政府に対して不安なのです。平和を願えば愛国心がないと疎まれるような軍国主義の世の中へ向かっているのではないかと不安です。みんなが無関心なうちに、いつのまにか、戦争への準備を着々と整えているように感じます。

防衛費はどんどん増加し、新年度予算は史上最高の五兆円を超えました。中国や北朝鮮に対しての対策だとすれば、周りから脅威だといわれるのは日本も同じでしょう。

昨年十一月、パリでテロが発生し、多くの人々が亡くなりました。一方で、昨年夏にはイラクの母子病院が空爆され、生まれたての赤ちゃんも亡くなりました。罪のない子どもたちを殺しながら、「正義」を誇る人たちが戦争でビジネスをしています。

私は、対テロ戦争での犠牲者が増え続けている現状を目の当たりにしながら、後方支援で「平和のために貢献している」などと胸を張れません。

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「だれの子どももころさせない」―それは、ママやパパ、そしてひとりの人間として当たり前の願いだと思います。

日本には「国民主権・基本的人権・平和主義」の原則に基づいた憲法があります。それだけでなく、戦争を体験された方々や多くの先輩方の努力によって七十年間、「戦争しない国」を維持してこれたのだと、実感し、感謝しています。

戦後か戦前か分からなくなった今、個々が平和への想いを発信し、行動することが、きっと誰かの泣き顔を笑顔に変える力になると思います。

権力者が着々と戦争の準備を進めるなら、私たちは着々と隣の人と手をつないでいきませんか?

有志連合軍が空爆を強化するなら、私たちは寒さに震える人々へ寄付や衣服を送りませんか?

アメリカのいいなりとなった安倍政権が憲法を変えようとするなら、立憲主義を取り戻すため市民側からも政権交代を目指しませんか?

先人たちがしてきてくれたように、私も次世代に「平和」をつなげるため力をつくしたいと思います。

今、全国で「安保関連法」に反対する二千万人署名が集められています。今年は参院選挙もあります。野党共闘のために兵庫県のみんなで手をつなぎ、自分たちにもできる本物の「積極的平和主義」を実現していきませんか?
(談)

(2016年1月10日付「兵庫民報」掲載)

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