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2015年9月17日木曜日

檄:いま、わたしたちの行動で、戦争法案を止めよう

津川知久氏ら7氏が9月17日午後、「いま、わたしたちの行動で、戦争法案を止めよう」との「激」を発表しました。

県下で日々奮闘されているみなさん

憲法をこわし、日本を再び戦争する国にするのかどうか、国会の審議が大詰めを迎えています。

95日という異常に長い会期延長にもかかわらず、安全保障関連法案=戦争法案が成立しないのは、主権者である私たち国民の意思に反したものであるからです。


県下で日々奮闘されているみなさん

政府・与党は昨日中にも、参議院特別委員会での採決強行を狙っていました。しかし国会をとりまいて、また全国、県下各地で展開されている「戦争法案ゼッタイ反対」の数万、数十万、数百万の声と行動によって、17日正午現在採択を許していません。

国会内の野党議員の背中を、私たちの取り組みがしっかり押しているのです。


県下で日々奮闘されているみなさん

この数十時間、憲法と平和と民主主義を守り抜くため、私たちの行動が決定的に大事になっています。

「私は後悔して、声を押し殺して泣くようなことはしたくない」、シールズの女子学生は訴えています。

この思いを、わが思いとして、たたかいぬきましょう。

2015年9月17日

【行動予定】:

県下各地で9/17以降企画されている行動を成功させ、採決の可否にかかわらず連休中もたたかいましょう。

本日提起します神戸での行動日程は以下の通りです、多くのご参加を。

  • 9月17日(木)17時半~:
    • 神戸大丸前宣伝行動
      • 主催:兵庫憲法共同センターなど8団体
  • 9月18日(金)17時~
    • JR神戸駅北側宣伝行動
      • 主催:兵庫県革新懇など
  • 9月19日(土)12時~
    • 神戸大丸前宣伝行動
      • 主催:兵庫憲法共同センターなど8団体
  • 9月21日(月・祝)12時~
    • 三宮花時計前集合➔パレード
      • 主催:兵庫憲法共同センターなど


津川知久:兵庫労連議長(兵庫憲法共同センター代表)
和田 進:神戸大学名誉教授(兵庫県憲法会議代表幹事)
石川康宏:神戸女学院大学教授(憲法が輝く兵庫県政をつくる会代表)
磯谷吉夫:兵庫県商工団体連合会会長
岸本友代:新日本婦人の会兵庫県本部会長
合田泰幸:兵庫県民主医療機関連合会会長
松田隆彦:日本共産党兵庫県委員会委員長

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

発言:羽田尚子さん(安保関連法案に反対するママと有志の会@兵庫)

自分の言葉で発信していく


羽田尚子さん

七月四日に京都の女性が発起して全国の「ママの会」が立ち上がり、その情報をキャッチして、フェイスブックに「いいね」と押したりしました。

そこでの呼びかけが「ここに入ってください」というのではなく、「賛同する人は自分たちの場所で、立ち上がってください」のような呼びかけで、その後、「大阪がつくった」「どこどこでつくった」と立ち上がるなか、「兵庫でもつくりたい!」と、七月十七日、娘に聞きながら、「ママの会@兵庫」のフェイスブックページをつくりました。次々反応があって、今では運営するグループに四十人以上います。実際の活動も二十人くらいが中心になってやっています。

イラク戦争のときは、「おかしい」と思いましたが、デモに参加することもなく、当時勤めていた大学生協の書店で「非戦」というフェアをしたりした程度でした。

第一次安倍内閣の時は、「この人危険」と「思っていても言えない」「政治の話はタブー」みたいな空気があり、その壁をうちやぶることができませんでした。まさかいまのような法案が出てくるなんて思わなかったし、小心者でした。

そんななか昨年の七月一日、「集団的自衛権行使を容認します」との閣議決定で、本当に危ないと思ったのです。しゃべる場がないからといって口をつぐんでいたらだめだと思いました。

それで自分なりにデモにも行き始めたのですが、組織だったようなデモはなにか居心地がよくなくて、誰もが入りやすい場をつくりたいと思ったのです。

反対か賛成かもわからないけど「考えたい」という人、もんもんとしている人が一歩ふみだせるような場がほしいなと思い、七月十六日に衆院で強行採決され、全国でも次々とママの会がつくられているなかで、兵庫の会を立ち上げたのです。

私は、「ママの会」という言葉に、ママになりたくてもなれない人などもいるのではと抵抗もありましたが、結局、自分の子どもだけじゃなく「だれの子どももころさせない」というところに共感して、みなさん入ってくれているのだと思います。

「ママと有志の会@兵庫」は、フェイスブックを中心にメンバーを広げてきました。最初のとりくみとして八月十五日、三宮でピーススタンディングを行いました。

第二弾は、「あすわか」の弁護士さんを迎えた憲法カフェを行いました。もし仮に強行されても、「違憲だから無効だ」という運動を起こし、安倍政権が安保法案の先に考えている明文改憲を許さないとりくみが重要になってくるとのお話は大切だと思いました。

この間は、「法案の採決をするな」と、市議会に意見書の陳情を要請に行ったり、鴻池祥肇参院特別委員会委員長の地元事務所に要請に行ったりしています。

鴻池事務所は、「押しかけられてもたいへんだから二人だけにしてほしい」というので、二人で行きました。全国で集められたメッセージの冊子をもって見せながら、「採決しないでほしい」と訴えました。ただ、事務所の人は、反対の声は「組織だったところしか来ていない」とおっしゃるなど、市民から反対の声があがっているという認識がないのは、ひどいと思いました。

先日、七月に亡くなられた鶴見俊介さんの番組をみていて、こうした運動をするうえでも、自分の生活と結びついた自分の言葉を磨かないといけないなと感じています。SEALDsの皆さんを見ていて、とくにそう思いました。流されるのではなく、自分の頭で考えて自分の言葉で発信していく、そんなとりくみを今後もすすめていきたいと思っています。 」
(談)

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

戦争法は許さない:火曜全力行動――昼デモ


兵庫県憲法共同センターの「安倍政権を孤立させるための兵庫県緊急行動」の呼びかけに応え県内各地で連日、宣伝・集会・デモなどが繰り広げられています。九月十五日には共同センターなど八団体が「戦争法案を許さない9.15火曜全力行動」を実施。三宮での昼デモ、元町大丸前での夕方宣伝にとりくみ、「戦争法案廃案を」の声を広げました。

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

若者たちの「関西大行動」2万人がデモ、スピーチ

デモをしながらスピーチで訴える兵庫からの参加者

「戦争法案に反対する関西大行動」が九月十三日、大阪市の靱公園を出発点にとりくまれ、約二万人が参加しました。

SEALDs KANSAIやSADLに加え、近畿二府四県の各地でデモに取り組んできた十一の若者グループが主催。兵庫県からは戦争法案に反対する神戸デモ実行委員会が参加しました。

*
デモでひときわ盛り上がったのが、参加者によるスピーチです。

「おじいちゃんから戦争体験を聞いた。最終的には身体が丈夫でない人まで徴兵されたと言っていた。現代で徴兵制はありえないと言うが、経済的徴兵制とでも言うような事態が起こりかねないと危惧している」

「イラクの子どもたちを取材して書かれた本を読んだ。そこでは劣化ウラン弾によって放射能の被害を受けた子どもたちのことが書かれていた。この法案が通れば、自衛隊がこうした武器を運ぶことになる。こんなことさせてはいけません」

「憲法違反と分かっていて説明ができないから、時間いっぱいまで空回りな答弁ばかりして、無理やり法案を押し通す。おかしいじゃないですか! 首相の思い通りにするために強行採決だなんて民主主義国家として間違っています」

「この法案が抑止力になるという人がいます。しかし抑止力は相手を思い通りにしたい、コントロールしたいという傲慢さではないでしょうか。本当に国際社会に必要なのは相手の歴史や文化を知り、互いに違いを知りながらそれを尊重することだと私は思います」

―など九人が発言しました。

それぞれのスピーチには、ドラムをたたく音や「そうだ!」という歓声が沸き起こりました。

また、スピーチのあいまには「戦争したがる総理はいらない」「戦争法案絶対廃案」「憲法守れ」「安倍は辞めろ」などコールして御堂筋を歩きました。

*
デモに初めて参加した二十二歳の女性は「戦争法案を止めるために声をあげたいと思って参加したけど、とにかく楽しかった」と話します。

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

市民デモKOBEに堀内議員も


日本共産党の堀内照文衆院議員は九月十二日、神戸・東遊園地で開かれた、三十五の市民団体の呼びによる「アベ政治許さない! 市民デモKOBE」に参加し、スピーチ。豪雨災害にも触れ、戦争法案に対する国会論戦の到達を紹介しました。社民党の福島瑞穂参院議員も訴えました。

デモには一千人が参加。沿道からも声援や手を振っての激励など大きな反応が寄せられました。

(Web版のみ)

堀内・金田氏ら先頭に日本共産党兵庫県委員会が緊急街頭宣伝

訴える金田、堀内、大前の各氏

日本共産党兵庫県委員会は九月十二日、戦争法案廃案を求める緊急の街頭宣伝を行い、堀内照文衆院議員、金田峰生参院兵庫選挙区予定候補、大前まさひろ神戸市会議員が訴えました。

堀内衆院議員は、国会論戦の到達を報告。とりわけこの間、党が暴露した二つの自衛隊内部文書について紹介し、「法案が示されるずっと以前に、アメリカ軍と戦争法を約束するなど、自衛隊の暴走ではないか」と厳しく批判しました。

さらに、国民の世論と運動が安倍政権を追い詰めていることに触れ、廃案を求めて国会内外の運動を強めようと呼びかけました。

金田氏は、戦争法案の違法性とともに、中国、北朝鮮をはじめ東アジアの安全保障についての党の対案を示し、戦争法案に道理のないことを語りました。

豪雨災害被災者救援募金も訴え


この宣伝では、北関東・東北の豪雨災害被災者救援募金も呼びかけ、一万二百円のカンパが寄せられました。

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

安保法案反対・川西市議会超党派議員有志7名

岡、津田、北上、住田、黒田、安田、北野の各市議

「安倍政治を許さない」安保法案反対・川西市議会超党派議員有志街頭演説会が、連合市民クラブ(民主党・無所属)の安田忠司・岡るみ・津田加代子各議員、社民党の北上哲仁議員、日本共産党議員団の住田由之輔・北野紀子・黒田みち各議員、計七名の呼びかけで、九月十三日、川西能勢口アステ二階通路で夕方五時から行われました。

この日は、同じ場所で、三時から「だれの子どもも殺させない ママ・パパ市民集会&パレード」が行われ、そこに参加されたママやパパと子どもたち、様々な団体や個人の方、約百二十名が参加。次週にも強行採決されるかもわからない緊迫した状況の中で、「安保関連法案、廃案まで力を合わせてがんばりましょう」と、それぞれ議員がリレートークし、参加された四人(一団体含む)の方が連帯と決意を語られました。

この間、超党派で「安保関連法案廃案に向けた取り組み」をやろうと話し合いを重ね、阪神間では、自衛隊のある伊丹市で九月六日に四百人を超える集会&パレードを行ったところですが、「地元川西市でも計画しよう」と開催の取り組みとなりました。

「憲法違反が明白な安保関連法案」、「いつでもどこにでも、どんな戦争にも連れていかれる集団的自衛権の行使」、平和と名前がついていても全く平和とは程遠い内容が明らかになり、世論の八割以上が「今国会で決めるべきではない」と国民的な運動が大きく広がっています。

七名の議員は、「廃案にするまで絶対にあきらめない」決意を語り、「皆さんと共に頑張り続ける」とより一層の連帯を呼びかけました。

「反戦タイガース」と阪神タイガースのハッピを着た方が、「六甲おろし」の替え歌で「アベおろし」を披露。学校の先生たちが「絶対に教え子を戦場に送らない。平和教育を守っていく」と決意を語られ、「戦争法案絶対反対!」と参加者と一緒にコール。会場を大いに盛り上げてくれました。

保育士さんが、童心社の絵本「へいわってどんなこと?」(浜田桂子作)を朗読。「この法律が通ったら、この国はとっても危ない国になる。絶対に戦争はさせてはならない」と男性が訴え。優しく、力強く、平和を求め続けていく取り組みを私達ひとりひとりができることをやり抜いていこうと大きな拍手で散会となりました。
(黒田みち=川西市議)

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

民青東播地区:班員主体で企画・地元で呼吸するように


民青同盟東播地区委員会は九月十二日、明石市民会館で坂本知可弁護士(あすわか兵庫)を招いた学習会を開き、初めての自前のデモも行いました。

短期の企画でしたが、講師との連絡や独自シュプレヒコール、夜のビラまき、デモ音楽選びなど、班員主体で大切に作り上げました。いくつかの失敗を「今度はこうしよう」とつぶやく仲間の姿は、次の取り組みを当然続けるものと覚悟していて、頼もしく感じました。地元で呼吸をするような活動へと脱皮できたと思います。

また、瞬く間にビラ印刷と折りこみの実務をしてくれた山口博明党地区委員長の応援も不可欠でした。

当日は、「上品なデモだった」と警官にも感心され、一緒に歩いてくれたあらゆる年齢の人に感謝します。
(服部憲)

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

民青同盟学生班が緊急宣伝:「民新」「赤旗」に励まされ

班の仲間が揮毫したプラスターを掲げて宣伝

民青同盟SD班(学生班)は九日、元町駅前で、戦争法案に反対する緊急街宣を行いました。

SD班は「民青新聞」「しんぶん赤旗」の記事で、戦争法案を廃案にしようと青年が全国で声をあげていることを学び、自分たちもできることをしようとこの街頭宣伝を計画しました。

書道部の部長を務めていた学生が揮毫した「戦争許さない」「九条壊すな」「平和が好きやねん」などのプラスターをもって学生がスピーチすると、通行人から大きな注目が集まり、小雨にもかかわらず一時間で百枚のチラシを配布しました。

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)