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2015年12月20日日曜日

民青同盟西宮芦屋班「NO MORE 賃金泥棒」

労働者の権利を行使し立ち上がれば変えられる

首都圏青年ユニオン・神部委員長が講演

民青同盟西宮芦屋班は十二月十三日、首都圏青年ユニオンの神じん部ぶ紅あかい委員長を招いて「NO MORE 賃金泥棒! 私の職場もブラックなの!?」を開催し、五十人が参加しました。

神部さんは「現在、非正規労働者が四割を超えて、最低賃金では生活できず、ダブルワークなど過酷な働き方をするしかない。雇用は都市部に集中していて、地方から出てきた若者は住居とセットの雇用を求める。住まいが脅かされ、身体と心を壊すような長時間労働を受け入れざるを得ない。失業すれば、週払いや日払いなどさらに過酷な仕事を選ぶしかない」と述べ、若者が異常な働き方でも、日々生きていくためにその環境から逃れられない構造があると指摘。「『探せば仕事はある』『働けば生活できる』は神話です」と述べ、コンビニやワタミ、ユニクロ、秋田書店などで行われている、若者を使いつぶす働かせ方の実態を告発しました。

高校生や学生を追い込むブラックバイトの実態については、アルバイトにノルマを課し、達成できなかったら罰ゲームと称して無給で働かせるなどの「ノルマ型」、当日にならないとシフトがわからず授業にも出られないなどの「拘束型」、勤務時間を法律で定められた一分単位で計算せず、五分、十分などで計算したり、準備や着替え、研修には賃金を払わないなどの「賃金泥棒型」などがあると説明しました。

しかし、そんな違法や生活できないほどの低賃金での労働に対し、世界中の労働者が声をあげており、時給十五ドルを求めている「Fight for $15」や、高校生ユニオンを結成し一人の高校生が声をあげたことで制服代の給料からの天引きを止めさせ、一分単位の賃金の計算を三百五十店舗すべてで認めさせた経験などをあげ、労働者が権利を行使して立ち上がることで実態を変えていけると展望を語りました。

参加者からの質問を受け、最後のまとめで神部さんは―「一分単位で賃金を支払わないといけないってことを経営者はわかって違法な搾取を行っている。もめないようにしたいと相談もあるが、願うだけではなく権利や正義を高く掲げて行使しないといけない。自分が辞めたらいいという考えは、同じ条件やさらに酷い条件を次の人へなすり付けることになる。おかしいなと思う感覚を信じてほしい。その感覚はたたかいの歴史の中でつくられてきています」

「声をあげることは勇気がいることです。首都圏青年ユニオンでは『発声練習』の場として、組合員が誰でも団体交渉に参加して勝利していく体験を大切にしています。団交の場にいるだけで、当事者を励ますことになり、参加者はそこにいるだけで何かできたと実感する。まんざらでもない自分になる。当事者をつくって組織していくことを大切にしています。労働分野では労働組合が最強です」―と語りました。

(2015年12月20日付「兵庫民報」掲載)

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