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2015年12月20日日曜日

「あさぎ」十一月詠草:姫路年金者組合

給食のトマトも葱も保育所で放射線量測るフクシマ
保育所のすぐ裏山のどんぐりを拾うことさえ出来ぬフクシマ
衣川有賀子

友ひとり歌会に加わりはげまされよろこびの歌つづけて詠みぬ
やわらかな木犀の香に包まれて白のブラウスふんわり乾く
藤原信子

高原の銀の薄の中に咲く草竜胆をかがみて愛でる
雲海に沈みし村が朝日あび徐々に現る美作の里
常田洋子

幼き日記憶たどりて「法華口」父の面会におりたる駅か
鶉野の飛行場跡滑走路三万分の一の地図あり
山下直子

整形で膝関節にヒアルロンサンチクリと痛い注射をうちぬ
病院へ二人の息子送りくれやっぱり子供と感謝でいっぱい
江藤雅江

八十歳越えたる独居増す市住このまま此処で死にたいの声
コミュニティーこわれれば孤独死者増すと警告すれど聴き入れられず
田渕茂美

(2015年12月20日付「兵庫民報」掲載)

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