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2015年12月20日日曜日

借り上げ復興住宅明け渡し提訴議案:西宮市議会が継続に

西宮市議会は十二月十五日の本会議で、借り上げ復興住宅「シティハイツ西宮北口」の入居者に明け渡しを求める提訴議案を継続審議とすることを議決しました。

入居者を支援する借上復興住宅弁護団(佐伯雄三団長)は十一日、市議会建設常任委員会が全会一致で継続審議を議決したのを受け、「安易に訴訟での解決を図るのではなく、協議によって解決すべきであるとの見解が示されたことについては、大いに歓迎したい」とする声明を発表。また十五日、本会議での議決を受け、市長に対し協議を申し入れました。

西宮市は、URとの二十年の契約期間満了を理由に、借り上げ復興住宅からの全員退去を迫り、九月三十日に二十年を迎えた同住宅の住民に明け渡しと損害賠償を求める訴えを提起する議案を市議会に提出していました。

これにたいし住民団体や弁護団は、訴訟をやめるよう求めた市民らの署名を今村岳司市長と大川原成彦市議会議長あてに提出していました。

同委員会で日本共産党の上田さち子、庄本けんじ両市議は、期間満了時の退去の事前通知を市が怠り、入居者は何も悪いことをしていないと市側も答弁してきたことなどを指摘し、国の補助金活用を検討し和解するよう求めました。

入居者の中下節子さん(77)は「ほっとできないが、よかったと思います。これからです」と語りました。弁護団は声明で、入居者にとって借り上げ復興住宅は「命綱」に等しいと指摘し、「継続入居を希望する入居者が、シティハイツ西宮北口において生活できるように、今後も、西宮市との協議求め、解決を図っていく」と述べています。

(2015年12月20日付「兵庫民報」掲載)

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