記事を検索

2015年12月13日日曜日

憲法が輝く兵庫県政に(10):教育

〝空白の一日〟をなくし、教育と教職員に安心を!

兵庫教職員組合副委員長 桑原敦文

正規の先生と同じように仕事をし、実態として雇用が継続しているのに、三月三十一日にいったん解雇され四月二日には再び任用されるという臨時(常勤)の先生が兵庫県にはたくさんいます。
*
臨時(常勤)の先生にとって四月一日は、〝空白の一日〟と呼ばれています。今年度、四月一日の学校で大きな混乱と問題が起こりました。辞令の出ていない臨時(常勤)の先生に新年度のスタートの日ということで出勤を指示・要請した学校が何校もあったのです。当然、正式な辞令がないので、勤務しても給料は支払われません。まさに賃金不払いのただ働きです。何か事故があっても公務災害にはなりません。これは、管理職だけの問題ではありません。そもそも、四月一日を〝空白の一日〟にする県教委に問題の本質があるのです。

一方、臨時(常勤)の先生の着任がないので、学級担任の発表など新年度初日の仕事ができなかった学校も多くありました。来年度は、一日が金曜日ですから、新年度のスタートが四日の月曜日という学校も出てきます。このように学校現場の教育活動に混乱をもたらすのも〝空白の一日〟の問題なのです。

さらに、四月一日に辞令がないために、臨時(常勤)の先生は、①六月のボーナスが満額支給されない②四月分の住居手当・扶養手当が支給されないなどの大きな不利益も被るのです。
*
私たちは、〝空白の一日〟の解消を強く求めています。これが実現すれば、さまざまな不利益も、学校現場の混乱も解決できるのです。昨年、全国的な運動と一体になって、臨時(常勤)の先生の社会保険の被保険者資格を継続させるという前進をかちとりました。

今なお県教委は、地方公務員法二二条の「一年を超えて任用できない」を口実に〝空白の一日〟を設けていますが、その必要はないのです。総務省通知(二〇一四年七月四日)が「新たな任期と前の任期の間に一定の期間をおくことを直接求める規定は地方公務員法をはじめとした関係法令において存在しない」としていることからも明らかです。
*
教育に臨時はありません。しかし、産休・育休、介護、病休等の場合、臨時の先生は必要です。問題なのは、正規の定数枠があるのに、臨時の先生で補っていることとその身分保障や賃金・待遇が不十分なことです。

私たちは、正規の先生を増やし、臨時の先生も安心して働ける学校を求めています。教育の継続と安定性、学校全体の教育力向上を図りながら、子どもたちの健やかな成長を育むことのできる兵庫の教育を実現していきたいと考えています。

(2015年12月13日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次