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2015年12月6日日曜日

全受労・大阪高裁判決報告集会:「個人請負型」の労働者性問う

報告する羽柴弁護士

NHK地域スタッフが労働契約法、労働基準法上の労働者であるか否かが争われた訴訟の判決が九月十一日に大阪高等裁判所であり、その報告集会が十一月二十六日、神戸市勤労会館で行われました。

受信料の契約・集金業務に従事する地域スタッフは、NHKと三年の委託請負契約を結ぶ、いわゆる「個人請負型労働者」。NHKとは雇用関係にないため不安定な働き方です。しかし、NHKから働く場所が一方的に指定され、ノルマを一定期間下回ると解雇となります、今回の訴訟は、全受労神戸支部委員長が解雇されたことを不服として二〇一二年に神戸地裁に提訴しました。

神戸地裁では、原告側は細かな証拠の積み上げで地域スタッフの働き方の実態を示し、労働契約法、労働基準法上の労働者性を認めた判決を勝ち取りました。ところが、大阪高裁判決がこの原審判決を破棄したため、原告側は上告しました。

報告集会で、主任弁護士である羽柴修弁護士は「最高裁では、INAXやビクター、新国立劇場劇団員を労働組合法上の労働者と認めた判決が出されている。今回の上告が受理されれば『個人請負型労働者』の労働契約法、労働基準法上の労働者性を判断する初めてのケースになる」と、NHK地域スタッフだけでなく多くの非正規労働者に影響を及ぼすものであると報告しました。

激励の挨拶をする金田氏
激励に駆け付けた日本共産党の金田峰生参院兵庫選挙区予定候補は、「安倍政権・財界が推し進める労働法制の緩和に断固としてたたかい、働くものの味方の党としてNHK地域スタッフのたたかいもしっかりと支援していきます」と挨拶しました。

最後に、原告が上告に向けての決意を表明しました。

(岡﨑史典=全受労神戸支部書記長)

(2015年12月6日付「兵庫民報」掲載)

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