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2015年11月15日日曜日

基地調査:六甲山と神戸港

基地の存在と危険性知らせなくては

兵庫県平和委員会 大森幹雄

六甲山通信中継所


塔の下部が山小屋風に

霧雨の煙る十一月八日、六甲山頂にある自衛隊六甲無人通信中継所の調査に向かいました。防衛統合デジタル通信網(IDDN)の施設です。

山小屋風の中継所は全国的に例がなく、山頂を占拠していた米軍通信基地を撤去させた「六甲山頂を市民に返せ!」のたたかいの成果でもありますが、看板など表示が無いため、自衛隊通信基地である事を知らない人も多いのが現状であり、軍事通信の危険性を知らせる取り組みの必要性を痛感しました。

阪神基地隊


潜水艦1隻(中央)と駆逐艦2隻(左)

次に向かった海上自衛隊阪神基地隊(神戸市東灘区魚崎浜町)は二隻の掃海艇と一隻のおやしお型潜水艦が係留してありました。

ここは、阪神・淡路大震災後、五階建ての本館や十二㍍水深バースなど、機能を大幅に強化しています。大阪湾と紀伊水道海域を守備範囲とし有事には船舶の運行規制を想定しています。

新明和工業


次に向かったのは新明和工業甲南工場(東灘区青木)。海上自衛隊で運用されている飛行艇US―2を建造しており、遮蔽壁が設置されています。世界で唯一、波高三㍍でも離発着が可能で、一機百億円。

安倍政権のもと武器輸出三原則が見なおされ世界三十カ国以上からオファーが来ており離島の人々の暮らしを守るとのうたい文句による武器輸出を許さない世論を広げる事が求められています。

川崎重工・三菱重工


川崎重工で建造中のそうりゅう型潜水艦

最後に、港めぐりの船から川崎重工神戸工場(中央区東川崎町)、三菱重工神戸造船所(兵庫区和田崎町)を見てきました。

ハーバーランド対岸(川崎重工)に最新鋭のそうりゅう型潜水艦が停泊。一隻六百六十億円。川崎重工と三菱重工で毎年交互に建造されオーストラリアへの輸出が危惧されています。今回は、川崎で四隻、三菱で二隻、計六隻の潜水艦を確認しました。

安倍政権はインドやベトナムへの原発輸出をセールスしていますが、三菱重工神戸造船所では原子力発電プラントや関連機器も製作しています。

神戸港が有事には潜水艦の出撃の拠点となる危険があり、非核「神戸方式」を守り広げることの大切さを実感した基地調査でした。

(2015年11月15日付「兵庫民報」掲載)

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