記事を検索

2015年11月8日日曜日

神戸市11月議会 朝倉議員が初の一般質問

朝倉えつ子議員

十月二十七日に神戸市議会本会議が開催され、日本共産党の朝倉えつ子議員が初の一般質問を行いました。

◎中学校給食―実施方式見直しを


中学校給食が昨年十一月に部分実施されてから今年九月までに「異物混入」は八十六件にのぼっています。神戸市は十月二十一日、中学校給食を受注していた二社のうち一社との契約を衛生管理基準違反などの理由で解除。その結果、東灘区、西区以外の中学校に給食が届かない事態となり、ことし十一月に予定していた全中学校での給食実施のめどが立たなくなっています。

十月十六日、日本共産党神戸市会議員団は、教育委員会に対して、「弁当を持参できない子どもたちへの緊急対応」「実施方式の見直しなど根本的な対策」などについて申し入れました。その際の回答は、お詫びするとしながも「対策はこれからつくる検証委員会の検討を経て決める」というものでした。

給食への「異物混入」は、中学校給食が実施された昨年十一月に十六件あったと報告されています。その後も「衛生管理基準違反」について改善指導も繰り返されていましたが、業者側の改善は不十分にとどまっていました。

しかし、今年三月の市議会の常任委員会で教育委員会の担当部長は「まずは安全衛生が一番」「事業者は、非常にどちらも精力的に取り組んでいただいています」などと、問題がないかのような答弁をしています。

朝倉議員は、こうした経緯を指摘し、「当初から問題がありながら、なぜ議会に報告せず、問題が無いかのような報告をしたのか」と批判。安全対策などが業者任せとなる民間デリバリー方式という実施方式に根本的な問題があったのではないかと追及しました。

質問に対し雪村新之助教育長は、「健康被害が発生していないことから、異物混入について公表していなかった」「もともと中学校は給食を前提に建設していないから(自校方式は)困難だった」「我々の指導の側に問題があったが、今回の問題と実施方式とは分けて考える」などとして、現在の実施方式に固執する答弁を繰り返しました。

朝倉議員は、安全を業者任せにするデリバリー方式を実施した結果が今回のような事態を招いている。保護者や市民の信頼をとりもどし、安心安全の給食を実施するためにも、デリバリー方式の問題も検証し、自校方式など実施方式を含めて見直すよう強く求めました。

◎政務活動費:市長が刑事告発を


七月に明らかになった「自民党神戸」市会議員団による政務活動費の不正流用は、市議会による調査で総額三千四百七十七万円にものぼることが明らかになりました。

日本共産党神戸市議団は問題発覚直後から、議長に百条調査委員会の設置や刑事告発などを求め、市長にも刑事告訴を申し入れました。

市議会では検討会が設置され、当時の「自民党神戸」所属の議員や経理担当職員の意見聴取が行われ、裏帳簿の存在が明るみになりました。裏帳簿には、実際に行われていない調査委託のほか、印刷物や郵送・配達費用などの領収書を偽造・流用し、不正に三千万円以上の公金を流用。自民党の選挙の「陣中見舞い」や、久元市長の政治資金パーティー券、「カニ旅行」などの親睦費用ほかにあてていました。また十月二十六日に行われた検討会では「裏帳簿」にない印刷物についても二百六十三万円分が実際には作成していないことが判明。その全額が、故大野議員にわたっていることなどが明らかになりました。その結果、市議会として、不正に関係した議員を刑事告発するとともに、不正流用の全額の返還を求めています。

朝倉議員は、市議会として告発した今、それとあわせて、市民の税金を預かり執行する責任者として、市長が告訴することで、真相究明が一気にすすむことにつながるとして、市長に刑事告訴をあらためて求めました。

久元喜造市長は「議会の責任で解決されるべきで、告訴は考えていない」として刑事告訴を拒否しました。

◎神鉄シーパスワンなど


朝倉えつ子議員はこのほか、神戸市神鉄シニア利用促進パス(シーパスワン)の高速鉄道への適用拡充と購入可能枚数の拡大、子どもたちの発達相談窓口体制の拡充、障がい者グループホーム支援の充実をもとめました。

シーパスワンの拡充について、鳥居聡副市長は「アンケートなどで意見をいただいているので、それを踏まえて来年度予算案で検討したい」と答弁しました。

(2015年11月8日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次