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2015年10月4日日曜日

閉じられた正門:大門みきしエッセイ(4)

九月十八日夜の参議院本会議で、戦争法案を強行採決した鴻池委員長の問責決議案に賛成の討論を行いました。

その中で小林節・慶大名誉教授の言葉を紹介しました。小林さんは中央公聴会で、憲法九六条を変えて改憲のハードルを下げようとした安倍首相のやり方を「裏口入学」と厳しく批判したうえで、今回の戦争法案を「閉じられた正門を蹴破って押し入るようなもの」と断罪されました。

その表現を引用しながら、「どうしても集団的自衛権を行使したいなら、こそこそごまかしたり、姑息なへ理屈を並べたり、憲法を勝手に踏みにじるのではなく、正々堂々と憲法改正を提案すべきだ」といいました。

終わってから本会議場を出るとき、鴻池さんが私に「いい討論だった。ありがとう」と言いました。問責の賛成討論をして本人からお礼を言われたのは初めてです。

周りにいた自民党議員たちも「大門さん、よかったよ」とほめるので、徹夜の疲れで人の話が逆さまに聞こえるようになってしまったのかと思いました。

連休明けに会った同じ委員会に所属する自民党議員が解説してくれました。「参院自民党には安倍さんの『解釈改憲』というやり方に疑問を持つ人が多い。あのとき大門さんに卑怯だと叱られ、もっと堂々としろと言われてしびれたんだよ」と。

本気でそう思ったなら、安倍首相の暴走を参議院で止めるべきだった。止められなかった責任はつぎの参議院選挙で自分たちが取ることになるのだから。

(日本共産党参院議員・参院選比例予定候補)

(2015年10月4日付「兵庫民報」掲載)

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