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2015年10月18日日曜日

原発再稼働の不当性浮き彫りに:科学者会議市民フォーラム

日本科学者会議兵庫支部の市民フォーラム「原発の安全性を問う!」が十月十日、西宮市立大学交流センターで開かれました(後援=原発をなくす西宮の会)。

川内原発一号機(鹿児島)の再稼働が強行され、伊方原発三号機(愛媛)も再稼働のたくらみが進む中で、その危険性を明らかにするために企画され、小学生らを含む約四十人が参加、福井県(全国の原発五十四基のうち二十九基を抱える)で運動の中心を担う一人である山本富士夫氏(福井大学名誉教授)の講演と質疑が行われました。

山本氏は原発の仕組みを述べ、とくに原子炉内で核燃料棒がバーンアウト(焼損)をきたす「限界熱流束」に対し余裕のない状態で運転されることを指摘し、いったん冷却剤(主に水)の供給が止まると、福島のような重大事故が発生することを説明しました。

また、日本の原発は、余剰濃縮ウランの供給で利潤とエネルギー政策でのヘゲモニーを確保しようとするアメリカの意図によって始まったこと、いわゆる「原子力ムラ」と「安全神話」の形成について解説しました。

さらに、昨年四月の福井地裁判決(高浜原発の運転差止仮処分)の意義を人権・環境権の観点から評価、韓国や中国の原発事情も紹介し、運動面では、安保法制の問題なども含め「サイレント・マジョリティ」をいかにして味方にするかが課題であると強調しました。

(2015年10月18日付「兵庫民報」掲載)

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