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2015年10月11日日曜日

北但ごみ焼却施設事業取り消し訴訟

環境破壊、住民無視、強制収用、不自然な入札…

北但行政事務組合(豊岡市、香美町、新温泉町)が豊岡市竹野町坊岡にごみ焼却施設を建設中ですが、その都市計画事業認可の取り消しを求め、兵庫県知事を相手に一市二町の住民九十七人が起こした訴訟の証人尋問が十月一日、神戸地裁で行われました。

提訴以来足かけ四年、法廷期日には、原告住民らが臨時バスで傍聴に駆けつけてきました。この日も二十一人の傍聴団が見守りました。

原告側証人は後藤隆雄(元神戸大学教員)、安治川敏明(元北但行政事務組合議会議員)、河原宏樹(隣接林区・農業者)、津禰鹿知己(坊岡命と暮らしを守る会・地権者)の四氏。

津禰鹿氏は「地元合意したと言うが、二十四戸中十二戸の賛成だけ。表決参加を要望した女性の意見は無視され、男女共同参画の県への申し立てで『助言』も出され、到底、住民が合意したとは言えない」と痛烈に証言しました。

河原氏は「専業農家で市長も推奨するコウノトリブランドの米作りをしており、田に取水する上流に水質汚染の危惧のある施設の建設には、林区は断固反対している」と述べました。

四氏それぞれの立場から「大気水質土壌等の環境破壊」「地元住民の合意無視」「全国に例がないごみ焼却施設の用地強制収用」「百七十二億円の最低価格事前公表、一円オーバーの落札」などの問題点を論証しました。

原告代理人の弁護団は前田貞夫、木下和茂、與語信也、小沢秀造、園田洋輔弁護士で、原告側証人の主尋問、被告側証人の反対尋問にあたりました。

また、十二月二十四日結審、来春判決の見通しとなりました。

(2015年10月11日付「兵庫民報」掲載)

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