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2015年10月18日日曜日

観感楽学

兵庫県原水協が創立六十周年を迎えた。一九五五年十月八日の創立時には県知事、神戸市長、銀行頭取、自民党から共産党までが役員に名を連ねる文字通りの国民的運動としてスタートした▼作成された六十年史年表には生野町から広島へ十七人の教員の銀輪部隊、真夏に続く網の目平和行進、各地6・9行動と被爆者支援活動、学校や自治体と共同した原爆写真展など多彩な地域活動が記されている▼県下二十四地域(市町合併後の二十二市九区四町)で組織された原水協の草の根運動は核兵器署名の住民過半数達成に実る。県内二十一市七十町(当時)すべての首長が署名し、九〇年八月に県民過半数(二百七十一万百五十九筆)、十市(神戸市は全九区)六町で人口過半数突破▼年表だけでも三十一カ国百二十六人の海外代表が非核「神戸方式」に連帯して来県。一度に三十二人ものフランス代表団が訪れたこともあった。この国際活動が世界に非核「神戸方式」の名を知らせた▼大震災直後に二千人の被爆者を訪問し支援活動、原爆症認定裁判など、「原水協があったから今日まで来れた」との被爆者の声に原水協の真価が表明されている。 (K)

(2015年10月18日付「兵庫民報」掲載)

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