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2015年10月11日日曜日

憲法違反と認める:駅前文化祭の強制中止を姫路市が全面謝罪

姫路市から謝罪の回答書を受け取る谷口西播労連議長ら

姫路市は九月三十日、姫路駅前広場で七月に開かれた「駅前文化祭」を安倍政権を批判した内容を問題にして途中で中止させたのは、憲法違反の誤りだったと全面的に謝罪しました。

この駅前文化祭を中心になって開いた西播労連は同日夜、報告集会を開きました。


集会で谷口善弘西播労連議長は、「姫路市が憲法違反を認め全面謝罪したので、訴訟も取り下げた。この問題では全国からも連帯して姫路市に抗議が殺到した。全国各地で政権批判の俳句や展示物への自己規制なども広がっていただけに、今後の全国のたたかいを励ますものになった」と挨拶しました。

津川知久兵庫労連議長も、「これは、姫路だけの問題ではない。安倍政権批判を問題にし、表現・集会の自由を侵害した重大な事件だ。市民からも批判が出るなど国民の意識は成長している。戦争法は強行されたが、廃止へのたたかいに大きな力になるものだ」と挨拶しました。

大多和優子弁護士は、「事件がマスコミで大きく報道され、姫路市側は市長会見でも中止になったことは申し訳ないと言いながら、〝申請内容と違った〟と西播労連側にも問題があるように発言するなど、憲法違反の認識を持っておらず、形だけの謝罪ですまそうとしていたので提訴してたたかおうということになった。今回、姫路市が憲法違反を認め市長会見も含め発言も撤回し、全面謝罪したので提訴を取り下げた」と経過を報告しました。

参加者から「良かった」との発言も相次ぎました。問題とされた歌舞団「花こま」の団員は、「(この時演じていた面踊りは)注目され各地で演じてきた。今度は戦争法廃止で新しい面踊りを考えたい」と発言しました。

当日の面踊り

出田馨西播労連事務局長からは、改めて駅前文化祭を開きなおしたいとの発言がありました。

吉田竜一弁護士は、「姫路市の回答は真摯な全面謝罪。問題にした憲法二一条『言論、表現の自由』は民主主義の核心だ。この侵害を認めた意義は大きい。憲法が保障するこの権利を根拠に、憲法違反の戦争法廃止、民主主義を取り戻すたたかいもできる。今日が終わりでなく、たたかいの始まりにしよう」と呼びかけました。

(2015年10月11日付「兵庫民報」掲載)

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