記事を検索

2015年9月20日日曜日

観感楽学

戦争法案の成立を見越した戦争計画を自衛隊が先走って作成していたことが次々と発覚した▼二〇一二年日米合同指揮所訓練(ヤマサクラ61)では演習計画が米国防総省から流出。中国、北朝鮮を想起させる連合軍が西日本の分離・支配と大阪占領をめざし上陸。侵攻阻止の防御戦闘を実施する陸自中部方面隊と米軍が〝侵略軍〟を打破するというもの▼YS37(二〇〇〇年)では米軍ホームページで演習シナリオが流出。下関に上陸した敵軍団に自衛隊は応戦するが後退、岡山付近で米軍の支援でやっと殲滅というもの。陸自の抗議で削除されたが、週刊誌が取り上げたため、トイレや売店の分かる駐屯地絵図まで姿を消した▼こうしたトラウマのせいかYS51(二〇〇七年)では中部方面隊ホームページ以外の写真禁止、米兵外出制限のための駐屯地内コンビニの開店、地元自治体への協力や説明なしなど徹底した秘密主義をとった▼この時、図上演習配置図などを示すメモリーの紛失事件が起きたが米にも伝えず公表もされなかった。国民の目が届かない所で文民統制されず、軍事組織が好き放題に戦争計画を作ることが放置されていることほど恐ろしいことはない。 (K)

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次