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2015年9月17日木曜日

発言:羽田尚子さん(安保関連法案に反対するママと有志の会@兵庫)

自分の言葉で発信していく


羽田尚子さん

七月四日に京都の女性が発起して全国の「ママの会」が立ち上がり、その情報をキャッチして、フェイスブックに「いいね」と押したりしました。

そこでの呼びかけが「ここに入ってください」というのではなく、「賛同する人は自分たちの場所で、立ち上がってください」のような呼びかけで、その後、「大阪がつくった」「どこどこでつくった」と立ち上がるなか、「兵庫でもつくりたい!」と、七月十七日、娘に聞きながら、「ママの会@兵庫」のフェイスブックページをつくりました。次々反応があって、今では運営するグループに四十人以上います。実際の活動も二十人くらいが中心になってやっています。

イラク戦争のときは、「おかしい」と思いましたが、デモに参加することもなく、当時勤めていた大学生協の書店で「非戦」というフェアをしたりした程度でした。

第一次安倍内閣の時は、「この人危険」と「思っていても言えない」「政治の話はタブー」みたいな空気があり、その壁をうちやぶることができませんでした。まさかいまのような法案が出てくるなんて思わなかったし、小心者でした。

そんななか昨年の七月一日、「集団的自衛権行使を容認します」との閣議決定で、本当に危ないと思ったのです。しゃべる場がないからといって口をつぐんでいたらだめだと思いました。

それで自分なりにデモにも行き始めたのですが、組織だったようなデモはなにか居心地がよくなくて、誰もが入りやすい場をつくりたいと思ったのです。

反対か賛成かもわからないけど「考えたい」という人、もんもんとしている人が一歩ふみだせるような場がほしいなと思い、七月十六日に衆院で強行採決され、全国でも次々とママの会がつくられているなかで、兵庫の会を立ち上げたのです。

私は、「ママの会」という言葉に、ママになりたくてもなれない人などもいるのではと抵抗もありましたが、結局、自分の子どもだけじゃなく「だれの子どももころさせない」というところに共感して、みなさん入ってくれているのだと思います。

「ママと有志の会@兵庫」は、フェイスブックを中心にメンバーを広げてきました。最初のとりくみとして八月十五日、三宮でピーススタンディングを行いました。

第二弾は、「あすわか」の弁護士さんを迎えた憲法カフェを行いました。もし仮に強行されても、「違憲だから無効だ」という運動を起こし、安倍政権が安保法案の先に考えている明文改憲を許さないとりくみが重要になってくるとのお話は大切だと思いました。

この間は、「法案の採決をするな」と、市議会に意見書の陳情を要請に行ったり、鴻池祥肇参院特別委員会委員長の地元事務所に要請に行ったりしています。

鴻池事務所は、「押しかけられてもたいへんだから二人だけにしてほしい」というので、二人で行きました。全国で集められたメッセージの冊子をもって見せながら、「採決しないでほしい」と訴えました。ただ、事務所の人は、反対の声は「組織だったところしか来ていない」とおっしゃるなど、市民から反対の声があがっているという認識がないのは、ひどいと思いました。

先日、七月に亡くなられた鶴見俊介さんの番組をみていて、こうした運動をするうえでも、自分の生活と結びついた自分の言葉を磨かないといけないなと感じています。SEALDsの皆さんを見ていて、とくにそう思いました。流されるのではなく、自分の頭で考えて自分の言葉で発信していく、そんなとりくみを今後もすすめていきたいと思っています。 」
(談)

(2015年9月20日付「兵庫民報」掲載)

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