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2015年9月6日日曜日

兵庫革新懇研修ツアー:満蒙開拓と松代大本営

日本を再び戦争する国にしてはならない、と言う思いをこめて兵庫革新懇は8月23日、24日、長野県の満蒙開拓平和記念館と松代大本営跡を訪ねる研修ツアーをおこないました。

満蒙開拓は、中国北部を事実上占領支配した日本政府が、国策として、不況に苦しむ農民などをソ連との故郷近くまで送り込んだもので、開拓とは名ばかりで、現地人を追い払い支配したものですが、敗戦間際、ソ連が進入してきた時、関東軍は撤退してしまい、敗戦後、開拓民は難民化し、多数の死傷者を出しながら苦難を重ねて帰国しました。長野県は最も多く開拓民を出した県で、記念館のある阿智村の開拓団330人の8割が帰国できませんでした。記念館では、その苦難の実態と国の無責任さが実感される展示がなされていました。

松代大本営跡

松代大本営は、先の戦争末期、「本土決戦」に備えるとして、長野県松代地域の山中に広大な壕を掘り、政府諸機関、大本営、皇居を移設しようとしたもので、完成に至らないまま敗戦を迎えました。

延々と続く壕は、主に、朝鮮半島から強制連行された労働者によって掘られたもので、多数の犠牲者を出しています。ツアー一行は、敗戦色濃い中での無謀な計画の残滓を見学、「本気でここでたたかう気だったのか」というあきれ果てる声が聞かれました

往復のバス内研修では、見学の予習として、満蒙開拓の実態や兵庫の開拓団についてなどを学ぶとともに、神戸で開かれた日本母親大会や原水禁世界大会の報告がおこなわれ、戦争と平和を考える機会となりました。

長い道中でしたが、疲れを感じさせないツアーとなり、参加者からは大変有意義なツアーだったという感想が多数寄せられています。

(堤隆二)

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

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