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2015年9月6日日曜日

第20回尼崎平和のための戦争展(8月21日~23日)を開催して

〝馬も焼かれて死んだん?〟

実行委員会事務局長 松岡宗治

紙芝居「かわいそうなぞう」を読み聞かせる
新婦人尼崎支部のみなさん

保育園児が持ってきた写真本、広島と長崎の被爆直後のものでした。その中に馬が倒れている写真を見つけ、「これ何?」「馬も死んでんよ」「えーっ、馬も焼かれて死んだん?」と驚きと悲しみでいっぱいの表情でした。またある子は原爆パネルを見て「『火垂るの墓』みたい」とつい先日放映された映画とだぶらせていました。

尼崎都市自治研制作「尼崎の戦災図」

今年は震災20年、戦後70年。テーマを「NO WAR! YES PEACE!! 私たちは平和をあきらめない」と決定し、折しも戦争法案が国会で審議されている最中の開催となり、参加者からも多くの現政権を憂う声が聞かれました。

保育園児に説明する小迫勇実行委員長

今年の戦争展の展示は戦時中の生活用品や手紙・写真などをはじめ、尼崎市の被災地図、戦争に突き進んだ歴史年表、原爆パネル、原発再稼働問題、地雷のレプリカ展示、また各9条の会ののぼりやニュース、従軍慰安婦問題、また残留孤児など広い分野の展示がされました。

集団的自衛権の問題点や『新しい憲法のはなし』などよくわかる資料を提示しながら、国会前で抗議の行動をする人たちの写真を掲示し、見てわかる・感じてわかる、そして頭でわかるよう工夫しました。

映画『この空の花』は新潟県の長岡花火を題材にした平和を願う市民の力を感じた力強い映画でした。奇しくも今年、長岡市民をはじめ多くの方々の努力で終戦記念日に真珠湾で戦没者の慰霊と平和への祈りを込めて打ち上げられ、日米の架け橋の一つとなった年でした。

講演する和田氏

和田進神戸大学名誉教授には「若者を戦場に送らないために」と題して講演をしていただきました。日本が「戦争しない国家」から「米軍とともに地球規模で戦争をする国家」へ大転換する道筋をわかりやすくお話しくださいました。

また、戦争体験を語る会では、尼崎原爆被害者の方と尼崎市市民協働局人権課などでつくる「平和の願い継承事業実行委員会」制作による被爆体験DVD「忘れてはならない夏がある」を見たあと、被爆者の方から当時の様子を語っていただきました。

今年の原水禁世界大会に参加された母子と庄本えつこ副実行委員長・日本共産党県会議員からそれぞれ報告があり、まさに「継承」を実感し合う会になりました。

参加者から「広島の平和体験をされた小学生の話には感動しました。小さな子どもたちが平和を語ることが一番大切だと思いました」との感想が寄せられました。

国会をめぐる情勢は予断が許されません。戦争展に寄せられた多くの願いを力に正念場の9月、宣伝・署名など街頭に打って出ようと気持ちを新たしました。

稲村和美尼崎市長からメッセージも寄せられ、3日間の参加者は約450名でした。

(2015年9月6日付「兵庫民報」掲載)

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