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2015年8月2日日曜日

「見つめよう! アジアと日本を」連続講座開講


兵庫県AALA連帯委員会は「見つめよう!アジアと日本を」と連続5回講座を開催しています。第1回目は7月23日、「アジアの安全保障の問題」と題し、太田和宏氏(神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授)が講演しました。参加者は30人を超えました。

太田氏は、まず、アジアの現状を見るには、グローバル社会からの視点と、現代は歴史的に大きな変動過程にあるという認識を踏まえた視点の二つの視点が必要だと述べました。

さらに、米国は、原油の中東依存を減らすなど、貿易相手としてアジアの比重を高めているという背景もあって、いまや世界第2位の経済力に発展した中国がアジアに台頭してきていることを紹介。

中国は軍事面でも膨張をしているが、米国も東南アジア諸国も中国と密接に経済交流をしており、中国と対立するということは考えていないと指摘しました。

中国の軍事膨脹には注意をしながらも、中国と話し合いをつづけてきたASEANの国々に太田氏は注目し、日本の軍事一辺倒の展開によってアジアの緊張を激化させないことが重要だと強調しました。

参加者からは「中国の軍事膨脹が目立つが、平和外交を主張する勢力は出ないのか」「中国脅威論はどうか?」などの質問が出され、太田氏が丁寧に答えました。

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次回は9月24日、「日本とアジアの歴史問題」と題し、太田氏が引き続き講演を行います。

(2015年8月2日付「兵庫民報」掲載)

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