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2015年8月30日日曜日

大学関係者の声明・賛同広がる:安保関連法案に反対

県内の各大学などでも「安保関連法案に反対する」有志の会が結成され、声明を発表しています。(神戸大学緊急集会は8月9日付既報

○関西学院大学


関西学院大学では、8月10日、安保関連法案に反対する関西学院大学有志が声明を発表。署名フォームページを立ち上げフェイスブックなどで卒業生も含めた関係者に賛同を呼びかけています。準備会議には、20人ほどの教員が参加し、声明案や広げ方などを相談し、その日に発表となりました。

声明は―
「私たちの関西学院が創立された1889年は、近代日本の進路を決定する大きな分岐点となる年でした」「関西学院は軍国主義とファシズムが席捲する中、1940年にべーツ院長が、院長、学長職を辞任、同年、すべての外国人宣教師教授が帰国を余儀なくされました。1943年には、学生の徴兵延期の特典が撤廃され、関学生の大部分が徴兵検査を受け、『学徒出陣』として死地に動員されて行きました。戦死者は学院全体で218人と報告されています」
―と関学の歴史にも触れながら、「学院が経験した戦前の負の歴史に思いを馳せ、過去と未来に責任を負っている私たちは、安全保障関連法案に反対し、この法案の廃案を求めます」と明確に述べています。

8月22日現在、賛同人は、呼びかけ人53人を含めて475人となっており、賛同者からはコメントも寄せられています。

「ただの1人の主婦であり母である私にできることはほとんどないのかもしれません。でも、いくら考えてみても、この法案が私たちを守ってくれるとは思えないのです。9条を守ることのほうが、私たちを守ってくれる気がしてなりません。子どもや、もっと先の世代に、なぜあのとき大人たちは真剣に反対しなかったんだ、と思わせるわけにはいきません。先人の尽力で続いてきた70年の『戦後』を1日も長く続けていくことが、今を生きている私たちの責務だと思います」(社会学部卒業生)
「安保法案は平和国家日本の誇りを踏みにじるもの。断固反対します」(法学部卒業生)
―など、それぞれの思いが自由に記されています。

関学有志の会は、全国のたたかいにも呼応しようと、安全保障関連法案に反対する学者の会が主催する8月26日の100大学有志共同行動にも4人が参加することになっています。

○神戸女学院


安全保障関連法案に反対する神戸女学院有志の会は、8月20日にホームページを立ち上げ、声明を発表し、大学だけでなく中高も含めた関係者、卒業生などに賛同をよびかけています。

声明では――
「神戸女学院(1875年創立)は、戦時の苦難の一時期もふくめ、『キリスト教主義』『リベラルアーツ&サイエンス』『国際理解』を教育の柱に据え、聖書の言葉に基づく『愛神愛隣』を学院標語に掲げてきました」と学院の成り立ちを述べながら――
「戦争は、子どもたちを含む多くの犠牲者を生み出し、命の尊厳を踏みにじります。憲法に明記された平和主義に反し、戦争への道を開く安全保障関連法案の廃案を、強く要求するものです」
―と主張しています。

賛同者は、8月25日午前9時現在で114人になっています。

(2015年8月30日付「兵庫民報」掲載)

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