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2015年7月12日日曜日

堀内衆院議員が歯科技工士問題で質問

堀内照文衆院議員は、7月1日の厚生労働委員会で、歯科技工士問題と和歌山での年金機構事務センターの業務委託問題について質問しました。

歯科技工士問題について、堀内氏は、現在の歯科医療の重要性を確認させながら、「4、5人の従業員の技工所でも帰りはほとんど終電。どんなに歯科医師に尽くしても突然仕事が来なくなるので、リスク回避のために仕事をオーバー気味に抱えなければならない」と困難な実情を告発。また、兵庫県では技工士の養成学校がなくなり、今年の兵庫県歯科技工士会の新規会員は1人か2人、「これでは、技工士がいなくなるというゆゆしき事態だ」と指摘しました。

そのうえで、1988年の大臣告示によって技工物に対する技術料の割合が7、管理料の割合が3といういわゆる7・3告示が守られていない実態があると指摘し、「どうやって7・3告示の趣旨が生きるようにするのかは、政治の責任」「根本的には、診療報酬を思い切って手当てし、7対3の7が払えるような環境をつくることが求められるのではないか」と問いました。

塩崎恭久厚生労働大臣は、「歯科技工士がかかわる治療に関して点数をどうするのか工夫がいるかもしれないが、診療報酬の改定は、総合的に勘案して改定率を決めないといけない」と答弁。

さらに堀内氏は、養成学校がなくなっていることは全国的にも共通した課題であり、「国としても本腰を入れて、若い技工士を育て、働き続け、事業を支える環境をつくることが必要ではないか」とただしました。

塩崎大臣は、「質の高い歯科技工士を確保していくことが何より大事」と問題をすりかえて答弁。

堀内氏は、「技工士は、患者のために技工物をつくるということに喜びを感じ、自らの技術に誇りをもっている。その喜びや誇りが将来を見通せない低賃金、劣悪な労働環境によって傷つけられている。質の改善というけれど、むしろ今の歯科技工士の働き、役割をもっと評価するということが必要だと思う。彼らが誇りを持って仕事を続けられる環境をつくるため、政治の責任を果たすことを強く求める」と質問を結びました。

(2015年7月12日付「兵庫民報」掲載)

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