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2015年7月5日日曜日

観感楽学

6月21日、東遊園地に集まった人たちと行進しながら、ふと、大勢の労働者の群れにもまれながら新開地本通をデモした60年安保のころを思い出していた。まだ18歳、政治のことも、安保もよくわからなかったけれど、「安保反対」を叫びこぶしを突き上げていた▼9千人もの大集会は、いまや後期高齢者になったそんな〝かつての若者たち〟にも活力をよみがえらせてくれた。久々に顔を会わせた活動家たちは「戦争法案反対」とか「憲法9条を守れ」とか「オウ!」とかやってくれんと、なんかデモしてる気がせんのやけど……とぶつぶつ言いながら、それでも、若者にあわせて照れくさそうに、「自衛隊、戦地に行かすって? それ本気で言ってんの~」と唱和していた▼集会の企画の中心となった若手弁護士たちは、これまで集会に参加したことのない多くの市民の方への参加を呼びかけ、これを機に今後もいろんなイベントに参加してもらうため、集会の進行、スピーチ担当者、マスコットキャラクターの投入、「本気で言ってんの~」という奇抜なコールなどをひとつひとつ考え、誰でも気軽に参加してくれるように気を配った。これまでにない気配りが、これまでにない人々の参加を呼び、これまでにない集会成功をもたらした▼ところで、このたび公選法改正で18歳から選挙権が認められることになり、60年安保をたたかった孫たちの世代240万人が来年夏の参議院選挙で初めて投票に参加する。この若者たちに政治をどう語り、どうアピールするか私たちも真剣に検討すべき時ではないだろうか。 (D)
(2015年7月5日付「兵庫民報」掲載)

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