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2015年5月3日日曜日

観感楽学

4月24日、ネパールでM7.8の大地震が発生しました。阪神・淡路大震災、東日本大震災の記憶が生々しいだけに、数千人に及ぶ犠牲者と街の惨状に心が痛みます。被害はインドやチベットなどにも及んでいます。世界中が支援の手をさしのべ一刻も早い救援と復旧が望まれます。その2日前の22日、南米チリではカルブコ山が大噴火し、噴煙は上空20kmに及びました。ここでは幸い死者は出なかったようですが、すさまじい大噴火です▼同じ22日、鹿児島地裁は九州・川内原発稼働差止仮処分申立を却下しました。九州電力の言い分を鵜呑みにした不当判決です。曰く「新規制基準は…不合理な点は認められない」「自然現象の予測を伴う『不確かさ』を相当程度考慮して基準地震動を定め…耐震設計を行っている」「火山学の知見により一定程度裏付けられている」「原子力委員会が示した新基準への適合性判断に不合理な点は認められない」▼ところが、気象庁は先頃、「桜島が膨張しており大噴火の兆しがある」と発表しました。霧島の新燃岳、阿蘇山、そして薩摩硫黄島と名だたる火山がひしめく危険な地域に原発を稼働させる愚は自然に対する冒瀆です。(D)

(2015年5月3日付「兵庫民報」掲載)

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