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2015年5月17日日曜日

みんぽう川柳〈4月〉「桜」

選者:島村美津子

特選

新妻残し亡兄は桜でありませぬ
神戸市 大西玉江

【評】70年前まで私たちの国では、国のため天皇陛下の御為に潔く散れと言われて散っていった桜たち。いま戦争への道を突き進む安倍政権。この句に思わず涙したのは戦争の悲惨を非人間性を、さんざんなめて来たせいでしょうか。

入選

国のため散れと云われていた桜
神戸市 古賀哲夫

もうすぐ桜が散ります お静かに
神戸市 妹尾 凛

忘れ去るために桜の葉のみどり
播磨町 石川真知子

桜の絨毯たどり着いたら我が職場
神戸市 誠かおる

誰もいぬ郷に桜の精一杯
神戸市 長沼幸正

桜満開散歩する犬笑ってる
神戸市 藤田幸子

キレイだね桜ばかりを見る人と
大阪市 竹原春江

満開の桜に恋して18切符
稲美町 川島ヤエ子

車道へと枝垂れた桜切り取られ
神戸市 吉田利秋

被災地の桜並木に人はなし
神戸市 高馬士郎

辺野古にも遠山桜咲いている
明石市 小西正剛

花吹雪やっと自由になりました
神戸市 松下正子

桜咲いてまた一つ年取りました
神戸市 山元三恵子

桜散るもっと優しくできたのに
神戸市 松尾美恵子

(2015年5月17日付「兵庫民報」掲載)

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