Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2015年5月31日日曜日

労働法制を考える市民集会:さまざまな労組から170人


「労働法制を考える市民集会」が5月23日、神戸市中央区の生田文化会館で開かれ、170人が参加しました。

安倍内閣の「労働者派遣法改悪法案」「残業代ゼロ制度法案」に対し、主権者国民として声をあげようと弁護士有志の会(代表呼びかけ人=丹治初彦、羽柴修、上原康夫の3弁護士)が呼びかけたものです。

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主催者挨拶で丹治弁護士は、労働法制改悪は集団的自衛権・安保法制と連動しており、軍事強化をめざす経済なのか、平和を志向する経済なのかが問われていると強調しました。

続いて龍谷大学名誉教授の萬井隆令氏が講演。安倍内閣の労働法制改悪は、これまでの雇用維持の制度を奪い取り、資本の都合のよいように流動化させることが基本方針となっていると指摘し、「雇用特区」「労働者派遣」「限定正社員」「労働時間制」などについて、法案の問題点を詳しく解説しました。

その上で、現行法で利用できる規定の活用・実現にとりくむことが悪法反対の力になると指摘し、労働組合が運動の先頭にたつことを呼びかけました。

国会での審議状況など情勢については、兵庫民法協事務局長の萩田満弁護士が報告しました。

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また、自治労県本部の森哲二執行委員が自治体職場、県医労連の堀田圭佑書記次長が医療職場、武庫川ユニオンの小西純一郎書記長が外国人労働者の現状などを報告し、労働法制改悪反対への決意を語りました。

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最後に、羽柴弁護士がまとめ、権利は不断の努力で守り続けなくてはならないと強調し、地元国会議員に労働者の現状を訴え徹底した審議を要求すること、広く知らせ反対の国民世論を広げることを呼びかけました。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

治維法国賠同盟兵庫県本部 〝女性の会〟発足

講演する安武さん

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟兵庫県本部・女性の会は、5月24日に垂水勤労市民センターで、「女性は戦争する国づくりを許しません!」と題するつどいを開催し、150人が参加しました。

このつどいでは、「女性の会」の発足とあわせて、日本共産党元参議院議員の安武ひろ子さんが、記念講演として「戦後70年と私」をテーマに講演しました。
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治安維持法で、日本共産党員や支持者1,600人が検挙された3.15事件の年に生まれた安武さんは、青春時代を戦争の中で過ごし、九死に一生を得た体験を語り、平和憲法をどうしても守らなければいけない、今平和を願うすべての人が立ち上がろう、安倍内閣をなんとしても退陣させるために、力を合わせようと訴えました。
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「女性の会」発足にあたっては、「ふたたび戦争と暗黒政治を許さないために」「平和と人権が息づく社会をつくるために」活動をすすめるとした申し合わせを確認しました。
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来賓出席した日本共産党の堀内照文衆議院議員は、会の結成を祝うとともに、労働者派遣法改悪案の審議や、26日から審議入りする戦争法案の危険な内容を報告しました。また、県下各地の地方議員10人が参加し、代表して金沢はるみ神戸市会議員が挨拶しました。

2部は文化行事で、松尾春奈さんのソプラノ独唱を、阪上智代さんのピアノ演奏とともに楽しみました。 (柳原ゆき子)

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

戦争法案反対―兵庫革新懇が呼びかけ

兵庫革新懇は5月21日、「歴史的な大闘争で『戦争法案』を必ず阻止しましょう」との県民への呼びかけを発表しました。

「戦争法案反対」の一致で従来にない巨大な国民的共同をつくり、必ず阻止しようと訴え、具体的行動として―

  • 県下津々浦々の地域・職場で「戦争法案反対」の声をあげること、学習会、宣伝・署名、集会・パレードを無数に繰り広げること
  • あらゆる地域、すべての分野で「戦争法案反対」の共同を広げること
  • 国会内外のたたかいを発展させ、兵庫県弁護士会が呼びかけている6.21兵庫大集会・パレードをはじめ、「戦争法案」に反対するひとつひとつの取り組みを大きく成功させること

―を呼びかけています。
(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:朝倉えつ子神戸市議(北区)

みんなで頑張って勝ち取った複数議席


金沢はるみ市議とともに宣伝する朝倉さん(右)

選挙中は、いろんな出会いとドラマがありました。

演説が終わり、「声が聞こえたから」と近づいて握手してくださる方、握手した掌を見るとカンパが握らされていました。憲法9条のバッヂを胸に訴える私に「たくさんの人が死んじゃうから、戦争は嫌!」と言った小学生の女の子。「ホンマに頑張ってや」と強く握った手を離さなかった高齢の男性。

1昨年の補欠選挙の後、ほぼ毎日の朝・夕の駅前宣伝に、地域支部のみなさんがのぼりを持ち、チラシを配り、私の隣で支えてくださいました。初めて選挙カーのアナウンスをした、初めて支持お願いの電話をかけた、など本当にたくさんの方たちの奮闘とはげましで勝ち取った議席です。「みんなで頑張って勝ち取った北区の複数議席」―これが私の実感です。

今どこへ行っても「ホンマに良かった!」と喜んでくださいます。

地元ひよどり台では、連合自治会関連の回覧板に「ひよどり台住民の期待を担って見事当選してくれました」と私の「ゆるキャラ(イラスト)」入りで掲載されました。

スタートラインに立ったばかり、これからがみなさんの期待に応える番です。

障がい児の学童保育に携わった経験をいかし、福祉の充実や北区の交通問題など、みなさんのくらしの願い一つ一つの実現に向けて全力で頑張ります。命を奪う戦争法案を許さないとりくみを広げます。

パワーアップした市会議員団と力合わせて、そして、これからも地域のみなさんと一緒に頑張ります。どうぞよろしくお願いします。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:大前まさひろ神戸市議(中央区)

バリアフリーなど運動が支部を励まし勝利した選挙



中央区で当選しました大前まさひろです。ご支援いただきありがとうございました。

この4年間子どもの医療費無料化や借り上げ住宅の希望者全員の継続入居などの運動にとりくんできました。

特に取り組んだのはバリアフリー化の問題です。中央区は阪急春日野道駅、花隈駅、阪神西元町駅にはエレベータがありません。この間エレベータの設置を求める署名活動や阪急電鉄に要請に行くなど取り組んできました。そうした運動が支部を励まし、勝利した選挙だったと思います。

また、それ以外でもたくさんの人が協力してくれました。

ポートアイランドに住む日曜版読者は、何度もつどいを開き、多くの友人を紹介してくれました。その上、選挙中のスーパー前の宣伝場所にも3度も10人以上の方を集めてくれました。

選挙事務所に毎日かけつけて電話をしてくれた方もいました。父も毎日来てくれました。仕事を休んで毎日来て、着ぐるみを着て宣伝を応援してくれる人もいました。

民青同盟もおかえりなさい宣伝に遅くまで付き合ってくれたり、アナウンサー初挑戦した人もいました。

多くの方に支えられた選挙だったと思います。

今後は公約実現にがんばります。子どもの医療費の中学校卒業までの無料化や借上げ住宅の希望者全員の継続入居、駅のバリアフリー化などこれまで取り組んできた課題の実現に全力をあげます。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:林まさひと神戸市議(西区)

住民の視点に立ち続け、一緒に力合わせ多様な要求解決へ



昨年9月に兵庫民主商工会を退職して候補者活動約半年で選挙でした。途中、総選挙の兵庫4区候補者も経験した中で、前回選挙を上回る得票で花房ふみこ議員からバトンを受け継ぐことができました。

本番は選挙事務所も地元で確保され、党員、後援会のみなさんの献身的な活動に支えられて選挙戦をたたかいぬくことができました。ご支持くださった有権者、支持者の皆様へもあわせてお礼申し上げます。

選挙戦では、住民のくらし・福祉をまもり、応援するのか、開発優先・企業呼び込み型の市政を続けていくのかを訴えました。中学校給食の改善、過密校解消の訴えでは、当の中学生からの熱い声援があり、元気づけられました。

国のあり方も争点になり、「安倍さんは危険だ」「暴走を止めて」と年配の方から握手を求められました。選挙直前は税金申告の時期で、中小業者の方から「売り上げが減っても消費税の負担が倍近いから大変」と怒りの声が寄せられ、党への期待を感じました。

西区は広く、住民要求も多くあります。選挙では、地元での仕事起こしに大きく役立つ「住宅・店舗リフォーム助成」の実現、小学校の過密・仮設校舎対策や中学校の新設、神鉄粟生線存続やコミュニティバスなど市民の「足」の確保、開発団地のさまざまな問題などを訴えました。

これからも絶えず住民の視点に立ち続け、皆さんと一緒になって要求解決に向かってまいります。

なお、新人議員ながら6月議会後半の7月2日に一般質問をさせていただきます。ぜひ傍聴にお越しください。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:今井まさこ神戸市議(垂水区)

「戦争する国にさせない」「神戸に福祉の心を取り戻そう」と訴えて


憲法守れと訴える今井さん(右)

垂水区から神戸市会議員に送りだしていただいた今井まさこです。

垂水区では、県会・冨士谷香恵子さん、市会では3期目を目指す赤田かつのりさん、2議席目をめざした私、3人トリオ当選を目指し、激しい選挙戦をたたかいぬきました。県会は残念な結果となり、垂水区の定数3の中に入ることの難しさを実感しました。市会では8年ぶりに市会2議席を勝ち取ることができ、多くの方々から「2人当選うれしい」「今度は絶対当選させたかった」「よう頑張った。良かった、良かった」と声をかけて頂き、我がことのように喜んでいただきました。

私にとって、垂水区でのたたかいは国政を入れると5回目です。選挙中、「今度こそやで」「何べん入れさせるんや」とおしかりを受けたり、それでも力強い声援を受け、楽しい選挙をたたかわせていただきました。

選挙の中で「戦争する国にさせない」「子どもから高齢者まで安心して住み続けられる神戸を」「神戸に福祉の心を取り戻そう」と訴えてきました。12人全員当選を果たした神戸市議団の一員として、公約実現のため全力でがんばる決意です。

選挙が終わってから1カ月半、この間も、全国の支援で橋下市長の「大阪都構想」の野望を食い止めることができました。今度は安倍政権が進める「戦争法案」をストップさせなければなりません。「憲法9条」を守ることこそが、真の平和を実現する力です。

どんな大きな問題でも、あきらめなければ、必ず実現できると信じて、仲間とともに頑張っていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

兵商連定期総会:平和でこそ商売繁栄の道、増税と改憲を拡大で反撃


「平和でこそ商売繁栄の道 増税と改憲を拡大で反撃しよう」をスローガンに、5月24日、神戸市内で兵商連第63回定期総会が開催されました。

挨拶に立った磯谷吉夫会長は「民商・全商連は、一貫して『平和でこそ商売繁栄の道』を信条としてきた。地球上のあらゆる地域で戦争に参加する仕組みをつくろうとする安倍政権の暴走を国民と中小業者の幅広い運動で阻止しよう」と力強く呼びかけました。

運動方針の提案で、那須由美子事務局長は「消費税8%への増税から1年。日本経済の6割を占める家計消費は過去最大の落ち込みとなった。しかし、安倍政権は、景気の如何にかかわらず、2017年4月から10%に引き上げようとしている。『戦争する国づくり、消費税増税許さず、暴走政治ストップへ、強く大きな民商・兵商連を』の運動が今ほど強く求められている時はない。同時に、地域再生、地域循環型経済社会をどうすすめていくか、今年9月、神戸で開催される『第19回中小商工業全国交流・研究集会』に大きな期待が寄せられている。成功に全力を尽くそう。仲間を増やすことが暴走政治への最大の反撃。30民商の団結と連帯をいっそう強め、強く大きな民商・兵商連の建設へ全力を」などと強調しました。 

また、総会では、津川知久兵庫労連議長、池内春樹兵庫県保険医協会理事長、堀内照文日本共産党衆院議員が来賓挨拶し、和田進神戸大学名誉教授が「戦後70年・日本国憲法の岐路‐戦争立法を斬る」と題して講演を行いました。
(田中邦夫=兵商連事務局次長)

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

NPT兵庫県代表団報告会


NPT再検討会議に参加した兵庫県代表団(団長・津川知久兵庫労連議長)の報告会が5月24日、神戸市内で行われ、県下各地・団体から69人が参加しました。

日本原水協の土田弥生事務局次長(国際部責任者)が、「核兵器のない世界へみんなで行動を―NPTから世界大会」へと題し記念講演を行いました。(写真)

土田さんは、核兵器の禁止・廃絶に向け圧倒的多数の廃絶勢力と一握りの国の抵抗との激しい攻防が行われた様子を各国の発言や国連の動きなどを紹介し、報告しました。

会議の合意が成立しなくても、国連・政府の努力とともに、630万余の署名提出などの運動が核兵器廃絶の流れを不動のものとしたこと、核兵器保有国と「核の傘」依存国での世論の構築と運動が決定的であること、妨害的な日本政府の態度を変えさせるたたかいの重要性などを強調しました。そして、NPT再検討会議後、世界の政府代表、市民運動が結集する唯一の機会が原水爆禁止世界大会であり、その成功を呼びかけました。

また、NPT代表団として活動した青年、各地の代表が次々と発言しました。「署名が力になるか不信を持っていたが、国連代表から署名の意義を直接聞けて確信が持てた」「パレードした時に訪米した安倍首相が戦争法をアメリカに約束したように日本政府の悪い役割が許せない」「帰国後、各所で報告を行い、戦争法案阻止のたたかいにいかされている」など代表団活動の苦労話や報告活動の決意が語られました。

梶本修史事務局長は、49人の代表の奮闘ぶりを精力的に報告し、国民平和大行進や原水爆禁止世界大会の代表派遣に活かすことを訴えました。

代表団が製作したニューヨーク行動の映像DVDも上映されました。このDVDは希望者に販売されます。問い合わせは県原水協☎078-341-2818)。
(梶本修史=県原水協)

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

衆院厚生労働委員会(5月15日)での堀内議員の質問を見て

質問でとりあげられた派遣労働者Sさん

国会での答弁をじっくり試聴するのは初めてだったのですが、感じたことが2点あります。

1つは、堀内議員の質問に対して全くまともな答えが返答されないこと。

堀内議員がかなり熱心にこと細かくこの法案の矛盾点・改悪点を追及して質問を投げかけているのに、厚生労働大臣並びに政府からの返答は、この法案は「成立・施行」がすでに決まっていることだから…の聞く耳を持たない一点張りの姿勢を貫いていることにガッカリ。

また、大臣が話している時の画面左側で答弁中退屈そうにずっと「大あくび」を繰り返す女性議員の姿には憤りを感じた。

2つ目は、私のことを堀内議員が派遣労働者の過酷な実態として大きく採りあげていただいたこと。答弁中に2回も。

人材派遣会社の正社員として無期雇用で安定はしているが、派遣先からどんどん課せられる過度な作業量・激務に耐え続けて「過労死寸前」まで陥った派遣労働者の労働実態を切実に訴えてくれました。自分の直面した労働問題は、国会の場でこうやって紹介されるくらいの大きなことだったのか?と驚きました。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

学生たちの「標的の村」上映会:150人が沖縄の現実考える

映画「標的の村」上映会が5月20日、関西学院大学内で行われました。


主催したのは「関学標的の村上映会実行委員会」。ネットなどでも呼びかけ、同大学の学生だけでなく、神戸大や神戸女学院大など県内の学生、同志社大、立命館大、阪大など近隣の大学の学生、大学教員、社会人、主婦、さらには和歌山からは高校生がクラスごと駆けつけるなど、幅広い層の150人が参加しました。

上映会のきっかけは、今年2月、沖縄・辺野古への新基地建設を強行しようとする政府に対して、「自由と民主主義を掲げる国としておかしい」と感じた関学生が座り込み行動に参加したことです。その取り組みに参加した学生が、「基地問題は沖縄の問題というよりも、むしろ沖縄に負担を強いている他の都道府県の問題だ」と考え、他の学生に呼びかけ、実行委員会を結成して、準備しました。

当日は、実行委員会の学生が主催者挨拶をおこない、「映画」を上映、最後に学生が沖縄での活動を報告しました。辺野古・高江に行った学生からの報告では、「沖縄のみなさんは、選挙や県民大会で明確な答えを出しているし、できる限りのことをしてたたかってきている。この問題の当事者はむしろ僕たち、沖縄以外の46都道府県の人間だ。僕たちができることをやっていかなくてはいけない」と実感をこめて訴えました。

上映会に参加した学生らは、「映画は涙が止まりませんでした。もっともっと沢山の人に知ってほしいし、自分も知らせなくてはと思いました。実際に行かれた方の声は、響き方が違い、あらためて自分自身に問いかけるものでした」(関学・人間福祉学部・1年)、「座り込みをしているところや反対の声をあげているなか、オスプレイが飛んでいくのは見ていてつらかった。もっとたくさんの学生に知ってほしい気持ちが伝わってきました」(神戸女学院大・文学部・3年)など、多数の感想が寄せられました。

沖縄県外の人が反対世論を作っていかないと変わらない

実行委員 寺田ともかさん

沖縄には4回行きました。そのつど米軍基地の長大なフェンスの異様さ、辺野古の海に行ったときに、「こんなきれいな海が汚されるのか」など感じてきました。今回、選挙では、基地建設反対派が勝利したのに、新基地建設を暴力的に進めようとしていることにふれ、「ここで何もしなかったら、基地建設に加担しているのと同じだ」と思い2週間半の座り込みに参加しました。

現地に行って感じるのは、沖縄の方たちは、ここまで非暴力で基地建設をとめてきた、選挙でもその民意を示してきた、なのに政府は、民主主義のルールを無視して、基地建設を強行にすすめようとしている。沖縄の方は、ギリギリのところでがんばっている。基地建設を食い止めるには、沖縄県外の人間が反対の世論を作っていかないと変わらないと思い、今回の企画を準備しました。

でも大学生が政治的な問題を発言するというのも勇気がいります。今回この企画に賛同していただける方に、ネットの「クラウドファンディングサービス」を使ってカンパをよびかけると3日で必要な資金が集まり、かなり勇気づけられました。学内では、ゼミやチャペルの時間などでも宣伝をさせてもらいました。

学生のなかには、沖縄問題もそんなに正しい情報が伝わってなくて、なかなか意見が持てないような感じがしました。だからこそ、みんなに沖縄の真実をもっと知ってほしいと思いました。企画をやってよかったと思います。

今後は、沖縄の問題とともに、安保法制の問題も声をあげていきたいと思っています。安保法制は、「国際紛争を解決する手段として、武力行使を認める」ということ。つまり憲法違反、立憲主義の立場から見てもルール違反だと。私は、命の問題として、あたりまえのこととして「憲法違反の安保法制は反対」と訴えていきたい。(関西学院大学人間福祉学部4年)

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

兵庫山河の会「山河」54号より

戦争を語り残すがわが使命と今朝も出で行く靴を磨きて
安武ひろ子

海守れサンゴを守れ命ぬち守れ海人の声辺野古にとどろく
古賀哲夫

美しき珊瑚をつぶして埋め立てるこの愚かなる行為ぞ悲し
西澤 愼

老いた今やらねばならないことがある戦の無い国子や孫達へ
小林誉穂

咲く花の下をくぐりて選挙戦気がつかぬまに葉桜になり
山下 勇

病院に続く歩道の両脇に桜開花し明るい一兆し
鵜尾和代

桜紀行一目千本吉野山低空飛行のカメラが撮す
古賀悦子

早朝に鶯親子呼び合って空気ひんやり新緑の道
高木庸子

北野坂若き等ととも精巧なトリックアートの仕掛け楽しむ
塩谷凉子

おはようと追い越しざまに声かける子らにつられて我も応える
新井 幸

春なれば原風景と思い出ず れんげ 菜の花 たんぽぽの畔
山下洋美

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

亡霊の復活許すな―戦争法案反対

段 重喜

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

オスプレイが51機も日本の空を飛び回る? 沖縄配備の24機に加え、米軍横田基地にへの10機配備が公表され、自衛隊は17機導入する計画を公表している▼米軍岩国基地には戦闘機57機に加え、横須賀米軍基地から空母艦載機57機、普天間基地から空中給油機12機が移駐する計画だ。中四国地方で米軍機の低空飛行訓練が激増しているが、但馬地域にも拡大することは必至だ▼但馬地域には米軍機の低空飛行訓練空域が存在する。ブラウンルートと名付けられている。今年1月にもジェット戦闘機2機の長低空飛行がスキー客らを驚かせた▼ここは公立豊岡病院を拠点とするドクターヘリの飛行空域とすっぽり重なる。「低空飛行訓練を許さない但馬の会」も結成された。兵庫県は低空飛行の中止を要求するどころか県の防災訓練に米軍を参加させ、オスプレイの参加まで要請した▼昨年10月、県地域防災計画が在日米軍からの支援受け入れを盛り込んだものに改定された。今年、伊丹市の陸上自衛隊中部方面隊で日米共同指揮所演習(ヤマサクラ)が行われる。自治体の戦争協力も強制する戦争法案が出されている時に、兵庫県を舞台とした戦争準備に注目してほしい。(K)

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

2015年5月30日土曜日

学者・研究者・字術者後援会がへ学習・交流


日本共産党兵庫県学者・研究者・技術者の後援会が「『戦争法案』『大学改革』…安倍暴走政治ストップ、大学の危機を突破するために」と題した学習交流企画を24日、神戸市内で開催しました。主催者の挨拶では、「兵庫で学者・研究者後援会がこうした取り組みを企画するのは、10数年ぶりで、今回をきっかけに、後援会活動を再開していきたい」と訴えられました。

メイン講演は、党中央委員会学術文化委員会から招いた土井誠氏が行い、いっせい地方選挙の結果をふまえた「第3の躍進」の意義、戦争法案をめぐる情勢とたたかい、「大学改革」について語りました。

大学問題では、安倍首相の危険な狙いとともに、この間の日本共産党議員団の国会論戦も詳しく紹介。参議院選挙前までは、たった1人だった文教関係の議員が、いまは3人となり、これまでほとんど取り上げられなかった大学問題を、この間、質問で6回とりあげることができ、重要な答弁を引き出していることを紹介。「この分野でも、重要な前進を勝ち取る条件が生まれている」と強調しました。

討論では、講演をふまえ、人事権や大学予算、「組織廃止」、国立大で検討されている年俸制の問題など大学問題から、戦争法案をめぐる情勢、今後のたたかいなど、さまざまな意見が寄せられました。

金田峰生国会議員団表所事務所長(参院予定候補)も連帯の挨拶をおこないました。

(2015年5月31日付「兵庫民報」掲載)

2015年5月24日日曜日

戦争法案反対!:いっせいに各地で行動

安倍内閣が5月14日、「戦争法案」を閣議決定したのに対し、兵庫県内各地でも日本共産党の支部・後援会や議員、民主団体、自発的な人々が街頭などで反対を訴えています。

党県委員会の集計だけでも14日から17日までの間に210数カ所以上で、700人近くが参加し8,600枚を超えるビラを配布しています。

加古川駅前でアピールする新婦人会員

加古川駅前では憲法改悪ストップ加印共同センターのよびかけで宣伝。72筆の署名を集めました。

総会後すぐに宣伝を行った西明石9条の会

西明石9条の会は第3回総会で、憲法「改正」国民投票を視野に全有権者過半数をめざし、アピール対話・署名行動をくりひろげようとの方針を決定し、閉会後、さっそく街頭宣伝を行いました。

高砂市委員会の横断幕

日本共産党高砂市委員会は横断幕を新調。さっそく取り組んだ曽根駅前での宣伝では女子中学生2人も署名に応じました。

姫路駅前でのスタンディング

姫路駅前では、市内の会社員らが呼びかけた「播州だまっと連」が16日以降、毎週水曜日、JR姫路駅前で横断幕やプラカードを掲げる「スタンディング」で訴えています。

尼崎の立花駅前では、高校生が宣伝を手伝ってくれました。

神戸市東灘区のJR住吉駅前では、元自衛官も「戦争法はあかん」と応えてくれました。

第32回原発NO!淡路市民行動が洲本市イオン前公園で行われ、再稼働反対をコールし、戦争法案反対も訴えました。

初めての青年もおおぜい―若者憲法集会



元自衛官の泥憲和氏、あすわか兵庫の吉江仁子弁護士、衆院議員の堀内照文氏をパネラーに招き、17日に神戸市内でひらかれた「兵庫若者憲法集会」には約60人が参加し、資料が足りなくなるほど。初対面の青年たちも多く、実行委員を驚かせました。

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:服部よしひろ伊丹市議

選挙戦で出会った1つひとつのドラマ、市民1人ひとりの思い積み重ね

妻の多眞子さんと選挙報告会で挨拶する服部さん

伊丹市議会議員選挙で初当選した服部よしひろ(好廣)です。

町内から市会議員が出るのは50年ぶりだそうです。地元町自治会の長老の方が事務所開きで期待を込めてこの話をされて、そのことをずっと意識してこの選挙をたたかいました。

「安倍政権の『戦争する国づくり』を止めることができるのは『大嫌いな』共産党だけ。がんばってほしい」――80代の女性は、樺太に3年間抑留された悲惨な戦争体験を語った後にこう言いました。

生活保護申請を2度も門前払いされ「死んでやる」と自暴自棄になっていたお年寄りにも出会いました。「議員に必ずなるから一緒に窓口に行こう」と言って励ましました。

幼稚園門前で子供の医療費無料化を訴えると、子どものお迎えのお母さんから、「所得制限は無くしてほしい」と訴えられました。

地元で小さなスーパーを営む老夫婦は「とても商売にはならないが、うちを頼っているお年寄りがいるので閉められない。消費税を何とかしてほしい」と訴えられました。

こうした1つひとつのドラマ、市民1人ひとりの思いが1票1票に積み重なって得られた勝利だと誰もが実感できる16票差での最下位当選。これからのすべての活動が4年後の選挙に結びつき、準備することになっていくのだと思います。

掲げた公約「福祉最優先・子育て一番の伊丹」実現に向け、また、伊丹に住む多くの自衛隊員のいのちとその家族の幸せを守るため、「戦争する国づくり」をストップさせ、憲法をくらしに活かす政策の推進に全力で頑張ります。

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:庄本けんじ西宮市議

すべての子どもたちが使える医療費無料制度に―など決意は満杯


街頭で訴える庄本さん

いまどこへ行っても、「よかったね!」と喜びの声を寄せていただきます。抱きかかえるようにして喜んでくださる人、涙ぐんで「よかった」といってくださる人、「当選が決まるまで寝られんかった」「うれしくて朝まで寝れんかった」…。定数41で40位の滑り込み! 薄氷を踏む大きな勝利でした。みんなで勝ち取った西宮の6議席。本当に喜んでくださっています。この期待に応えて頑張ります。

選挙中にも寄せられた切実な声。西宮の子どもの医療費は、兵庫県のなかでもいち早く、無料制度を中学校3年生卒業まで広げました。

ところが、所得制限がかかってしまったために、この無料制度を使えなくなった子どもたちが1万5,700人。ある人から切実な書きつけが寄せられました。〝やっと赤ちゃんが生まれた。お父さんも喜んで、仕事を頑張る、といって、頑張った。それで、給料があがった。そうすると、子どもの医療費の無料制度が使えなくなった。子どもを病院へ連れて行くたびに、まずお金のことを考えないといけなくなった。こんな切ないことは無い〟という訴えです。

子ども4人を育ててきた私にとっても、この訴えは、身につまされる思いでした。

なんとしても、所得制限を撤廃させて、西宮のすべての子どもたちが、子どもの医療費の無料制度を使えるようにしたい! 決意は満杯です。頑張ります。

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:みとみ稔之宝塚市議

平和第一に、市民の声をまっすぐ議会に届け市政を前進させたい

東阪神メーデー会場で

皆さんこんにちは。

4月26日に行われた宝塚市会議員選挙で、皆さんの大きなご支援のおかげで初当選を果たさせていただいた、みとみ稔之です。

選挙戦中には、駅前や街角で多くの有権者の方々と対話しましたが、「安倍さんの政治は怖い」「戦争する国づくりを止めてほしい」「暮らしが大変だ。何とかしてほしい」「医療や福祉をよくしてほしい」という声をたくさんいただきました。また、それをやれるのは共産党しかないという期待の声も多数いただきました。

そうした皆さんの期待にこたえ、いのち、暮らし、平和を第一に、市民の皆さんの声をまっすぐ議会に届け、宝塚市政を前にすすめるために奮闘する日本共産党宝塚市議団の一員として、頑張ってまいります。

4月30日には議員総会、5月8日に新人議員研修1回目がありました。研修では、議員としての心構え、政治倫理に関することや、議会の役割や議会運営についての説明を受けました。5月13日には、臨時本会議があり、正副議長はじめ役員の選出、各常任委員会への委員の選任などが行われました。私は、たぶち静子市議とともに産業建設常任委員会に所属することになりました。

いよいよ議員生活が始まっていくんだと日々実感しております。

議事の進行の仕方など初めてづくしで戸惑うことも多いですが、先輩議員さんのご指導もいただきながら、しっかり勉強して、一歩一歩、成長していきたいと思います。

皆さん、あらためて、よろしくお願いします。

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の決意:ひろせ久美子芦屋市議

子どもたちを戦争に巻き込ませたくない
身近な問題でも声聞き、行動したい

森しずか市議、平野貞雄市議とともに
宣伝するひろせさん(右)

こんにちは、芦屋市議に木野下あきら議員の後任として立候補しました、ひろせ久美子です。皆様からの大きなご支援で初当選させていただきました。大変うれしく思うと同時に、これから始まる議員生活1,235票の重み又それ以上のご期待に身の引き締まる思いです。

生まれて初めての選挙戦は、支部の方々、後援会の方々、そして友人や家族のサポートのお蔭様で「明るく・楽しく・精一杯」をモットーに戦うことが出来ました。

「心を込めて訴えると聞いてもらえるし伝わる」とアドバイスもいただき、ひとつひとつの演説に心を強く込めて訴えました。

私が、子どもたちを戦争に巻き込ませたくないと思い立候補を決めた「平和の問題」。「憲法9条を守る力を芦屋市からみなさんとご一緒に大きく」することで、戦争する国づくりをストップさせようと訴えると、「安倍さんの考えが怖い」と声を掛けてこられる方が何人もいらっしゃいました。

子どもが健やかに育つことを優先にした保育所増設、公立幼稚園での3年保育実現に力を注ぐこと、私の母と主人の母の介護を通して介護保険サービスの利用料の引き下げや充実を訴えると、ベランダや窓辺に立ち、じっと聞いてくれる方や、訴えが終わった後に「がんばってね」とエールをくださる方、介護をする方も安心して仕事や生活ができるように望む、とお話しくださる方もありました。

公約に掲げていることはもちろんですが、身近な問題にも声を聴き・考え・行動したいと思います。頑張ってまいります!

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

借り上げ住宅協議会の要請に神戸市:「従来どおりの対応をしていく」

ひょうご震災復興借り上げ住宅協議会は5月18日、神戸市に要請を行いました。

協議会とともに神戸市を追及する味口、大かわら市議

今回の要請は、2月26日の衆議院予算委員会で堀内照文衆院議員が、難病で車椅子で生活している借り上げ住宅入居者が、神戸市から退去を迫られ、市営住宅の14階に転居させられたケースをとりあげ、「政治によってまさに新たな苦難を強いている。復興災害と言わざるを得ない」「大震災で九死に一生を得た被災者に対しこんな仕打ちをするのが日本の政治であっていいのか」と追及したのに対し、太田昭宏国土交通大臣が「兵庫県や各市に対し、入居期限後の支援策全般について……丁寧な対処をしていただけるようにしたい」と答弁したことを受け、協議会が提出し、神戸市の見解を求めていたものです。

しかし、今回の要請に対し住宅都市局は、「方針を変えていこうという議論にはなっていない」「従来通り対応をしていく」と応答。堀内議員が取り上げたケースについても現地調査をしないまま放置していたことが判明しました。

協議会側が「職務怠慢ではないか」と追及しても、「そうは思わない」と開き直りました。また、協議会の度重なる要求にも関わらず課長が対応し、部長・局長は交渉には応じません。

安田秋成代表は、「国会の答弁でさえ多少人情味が出ているが、市にはないですね」「神戸市の恥部をさらすことになりますよ」と厳しく批判しました。

この日の要請には、日本共産党神戸市議団から味口としゆき、大かわら鈴子市議が同席。味口議員は、「困っている人がいるならば、まず現場に行き、話を聞くことは当たり前の事ではないでしょうか。引き続き、被災者である入居者のみなさんといっしょに頑張ります」と語っています。

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

堀内衆院議員が労働者派遣法改悪案で質問

堀内照文衆院議員は、国会審議に入った労働者派遣法改悪案にかかわって、この間、2度質問にたちました。

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5月12日は、衆議院本会議で、法案の趣旨説明に対して、安倍首相などに党を代表して質問しました。

堀内議員は、労働法制は本来、人間らしく働ける環境をつくるためのもので、「打破すべき岩盤規制」とは呼べないと、安倍晋三首相の姿勢を厳しく批判。戦後の労働法制の大原則である直接雇用に風穴を開けるのが労働者派遣法の制定だったと指摘。その後、規制緩和が進められ、非正規雇用を拡大させたと述べました。さらに、今回の改悪案は①派遣元に無期雇用されていれば期間制限をなくす②労働組合から意見聴取すれば、受け入れ期間を際限なく延長できる③別の部署に配置換えすれば、同じ人を使い続けられる―と問題点を指摘。「正社員から派遣への置き換えがますます進むことになる」と迫りました。

安倍首相は、派遣延長について、「(会社側が)事前に対応方針を説明する」というだけで常用代替防止の担保を何も示せませんでした。派遣労働者の正社員化についても、「正社員募集の情報提供を義務付ける」と繰り返すだけ。堀内議員は「教育訓練や情報提供をいくら進めても、正社員への登用が保障されない。派遣先に雇用責任を果たさせるべきだ」と求めました。

また、堀内議員は日本の雇用慣行が損なわれる場合は再検討するなどとの「修正」がくわえられたことについて、「派遣労働が拡大することを危惧しているということだ」と指摘。「労働者に『生涯派遣』を押し付けるような法案は廃案以外ない」と批判しました。

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5月15日には、厚生労働委員会で質問しました。

堀内議員は、今回の派遣法改悪が派遣を使い続けたいとの経済界の要望を受けたもので、とても審議するに値しないことを浮き彫りにするべく質問をおこないました。

堀内議員が、派遣先企業が派遣の受け入れを延長する場合に義務とされる職場の過半数労働組合などの意見聴取について、「組合がそもそも応じなければどうなるのか」とただすと、坂口卓厚労省派遣・有期労働対策部長は「派遣先は意見聴取を働きかけたので、手続きを怠ったとは考えにくいが、審議会で議論してほしい」とのべ、意見を聞かなくても期間延長できることを示唆しました。堀内議員は「(法案には)意見を聞かなければならないとはっきり書いてある」と批判しました。

また堀内議員は、技術者派遣大手シーテックが2009年、無期雇用の派遣労働者4,800人を1~2カ月「自宅待機」にした後に解雇した事例を示し、「安定とは程遠い」と強調したうえで、無期雇用の派遣労働者の実態を告発しました。

「医療材料の物流を行う会社で、初めは登録型派遣で働き、その後、無期雇用の派遣社員となった。要冷品を扱うため、5℃の冷蔵庫で一日働き、無期雇用ということで日直や当直を次々入れられる。10年つとめたが身体がボロボロになり、辞めざるを得なかった」という神戸の労働者の実態を紹介し、「無期雇用といっても、心身を壊してやめなければ、劣悪な雇用環境が継続するだけ。安定とはほど遠い」と語気を強めました。

堀内議員は、改悪案の施行日を9月1日にしたのは、違法派遣の場合に派遣労働者を直接雇用にする「みなし制度」の10月施行を発動させないためだとのべ、「動機も目的も労働者保護とはかけ離れたものだ」と批判しました。

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

戦争法案阻止へ一点共闘などとりくみ確認:伊丹革新懇総会

伊丹革新懇第3回総会が5月16日、伊丹市立図書館「ことば蔵」で開かれ、60人が参加しました。

記念講演はフリージャーナリストの西谷文和氏。4度も内戦中のシリアに潜入し、自身が銃弾が飛び交う中で撮影した生々しい映像を交えながらの話でした。


ISによる後藤健二さん殺害事件について、西谷氏は、後藤氏が拘束されている間、信頼できる筋から「イスラム国は後藤さんを殺すつもりはない」という情報を得、何度も外務省に働きかけたことを明らかにしました。

ところが日本政府は何度もあった後藤さん救出のチャンスを生かさず、安倍首相のエジプトでの演説など、ISを挑発するなどし、「その上で後藤さんの死を〝テロとのたたかいに加わる〟と集団的自衛権行使のため、改憲のために利用ようとした」と批判しました。

また、中東の内戦がいつまでも終わらず、ISのような過激な集団ができた裏には戦争で儲ける人たちの存在があることも指摘しました。

続く総会では「学習」「宣伝」「研修旅行」「文化活動」の4つの柱で活動していく方針を確認しました。

特に今年度は、①「戦争法案を何としても阻止するための一点共闘および市民にその危険性を訴えていく宣伝行動」②「沖縄辺野古新基地建設反対に連帯する旅の計画」③「文化活動として『木津川計一人語り』を成功させる」ことを執行部から提案し、満場一致で確認されました。

(中島隆夫=伊丹革新懇事務局)

(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)

加西市議選:井上芳弘氏が8選

加西市議選(定数15立候補19人)は5月17日投開票の結果、日本共産党の現職・井上芳弘氏(63)が1,341票(得票率5.6%)6位で当選し、8期目の議席を獲得しました。

井上氏の得票は前回比113票減ですが得票率は0.2㌽増となりました。昨年の衆院選比例比では492票減(得票率3.7㌽減)。

井上氏は、国保税・介護保険料引き下げ、保育料・学校給食費無料化、買い物に便利な公共交通、中小企業振興条例、進出企業に地元正規雇用を求めるなどの公約とともに、戦争する国ノー・憲法9条を守れと訴えました。


(2015年5月24日付「兵庫民報」掲載)