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2015年4月26日日曜日

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記 '15-4-16

「原子力ムラ学者」の証言は不採用

副島圀義

4月16日の大阪高裁。去年3月に大阪地裁で勝訴したのに国が控訴。その直後に死去した故武田さんについての3回目の弁論です。国側が申請していた「原子力ムラ学者」の証言不採用、次回での結審が決まりました。

高裁は昨年末の弁論で、双方とも2月末までに主張をそろえるよう指示。ほんらいならこの日で結審となる見込みでした。ところが国側は弁論直前の4月13日に「さらに書面、証拠を出したい」と言い出したのです。しかも出してきた「証拠」というのがIAEAの1998年の論文の一部に仮訳をつけただけ、というお粗末。

原告代理人が厳しく批判。結局あと1回の弁論(7月7日)だけで審理を終えることになりました。



国は「もうこれ以上被爆者が裁判で争わなくてもよいように解決する」という約束(麻生首相と被団協などの合意)を完全に投げ捨て。多人数の訟務官を繰り出して、遅延戦術、同じことの蒸し返し、等々。

何が何でも、内部被曝や2次被曝、残留放射能の影響などを否定する構えが透けて見えた裁判でした。



国がこんな構えで臨んできているだけに、裁判傍聴や裁判所への要請署名などへのご協力を訴えます。


当面の弁論日程
6月10日、午前11時、大阪地裁1007号法廷
7月7日、午後2時、大阪高裁別館81号法廷
7月14日、午前11時30分、大阪地裁806号法廷

(2015年4月26日付「兵庫民報」掲載)

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