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2015年3月1日日曜日

兵庫県小林多喜二記念集会

多喜二が殺された時代を繰り返さないために


講演する島村氏

2015年兵庫県小林多喜二記念集会が2月22日、兵庫県民会館で開催され、約100人が集いました。

主催者を代表して戸崎曽太郎氏(治安維持法国賠同盟兵庫県本部副会長)が挨拶したあと、プログラム第1部では、劇団四紀会の友田民子さんが、小林多喜二から恋人田口瀧子に宛てた「闇があるから光がある」など5通の手紙を朗読しました。

続いて「1933年、それぞれの風景―多喜二・小津・太宰たちの見た『転換時代』」と題して、島村輝フェリス女学院大学教授が講演しました。

島村氏は、1995年の阪神・淡路大震災、村山談話からの20年を振り返りながら、安倍政権の戦争への傾斜が、やがて取り返しのつかない事態に進んでゆく懸念があり、遠くない過去にこの国が経験した歴史の再現になるのではないかと指摘しました。戦前の転換点となった多喜二虐殺の1933年。それに至るまでとそれ以後について、多喜二と同時代の小津安二郎、太宰治の生き方・芸術表現をたどりながら、その異同について語り、時代を浮き彫りにしました。

参加者からは、「歴史の流れを振り返って今の時代を改めて見ると、本当に重なる部分が多いことに気付き怖くなりました。再び同じことを繰り返さないためにも、一人ひとりがもっと関心を持って考えていかなければ」などの感想がよせられました。

(濱本鶴男=兵庫多喜二・百合子の会)

(2015年3月1日付「兵庫民報」掲載)

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