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2015年3月8日日曜日

みんぽう川柳〈2月〉「キャベツ」

選者 島村美津子

特 選

十円のお好み焼きはキャベツだけ
神戸市 誠かおる

【評】あははと笑いながらキャベツだけで充分、ソースの焦げる匂いも漂ってくる。戸外では子どもたちの歓声が響き老人は尊厳を持っていきている、十円のお好み焼きという具象はそんなことまで想起させてくれる。

入 選

球形のキャベツどこにも戦なし
神戸市 長沼幸正

特売日キャベツはそっと咳払い
神戸市 兵頭わこ

トンカツにキャベツのような夫妻です
大阪市 鈴ケ嶺輝美

固く巻くキャベツ淋しくないように
播磨町 石川街子

孤独にも千切りキャベツてんこ盛り
神戸市 妹尾 凛

春キャベツお好み焼きがうまかです
神戸市 藤田幸子

青虫の試食キャベツの自負がある
神戸市 玉山歳子

青虫はキャベツ畑で育んだ
尼崎市 岡美穂子

キャベツ玉値上がりすれば半玉に
神戸市 高馬士郎

キャベツ玉割れば迷路が花開く
神戸市 山元三恵子

ひと皮ずつ剝いて納得するキャベツ
明石市 小西正剛

キャベツにはキャベツの事情あり以上
 神戸市 吉田利秋

母一人子ども四人のキャベツなり
神戸市 松尾美恵子

九条を守る姿が玉菜巻く
神戸市 古賀哲夫

(2015年3月8日付「兵庫民報」掲載)

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