安倍政権の暴走に追随する神戸市政と対決
日本共産党12名全員当選で、市民の願い実現する神戸へ
安倍内閣の暴走が憲法と暮らしを破壊しようとしているいま、神戸市政が国の悪政からの防波堤になって、市民の願いに応え福祉とくらしを守ることがもとめられています。
総選挙での日本共産党の躍進につづき、神戸市議会議員選挙でも躍進を果たし、市民のくらしを守るとともに、日本の政治を変えていく流れをつくりだしましょう。
神戸市政:大型開発優先で、くらし破壊は深刻に
*福祉切り捨て、市民生活あとまわし
前矢田市政の12年間、無料の敬老パスなど福祉施策が次つぎと改悪され、保育料や国保料の値上げとあわせ、主な負担増は12年で500億円以上にのぼります。
市民の身近な事業は後回しにされ、30校にのぼる小中学校では仮設校舎での授業となっています。
阪神・淡路大震災の被災者らが住む借り上げ住宅では、「契約期間」をタテに入居者の追い出しを強行しています。
*大型開発優先、中小業者支援は打ち切り
震災後に重点的に投資された神戸空港では、路線撤退が相次ぎ大赤字。借金の返済は、先送りで利子が膨らみ、神戸市財政を圧迫しています。
「医療産業都市」構想には国・県の負担も含め3,100億円以上も投資する1方、地域経済の担い手である中小業者にはまともな支援がなされず、数少ない支援策だった「賃貸工場の家賃補助」も打ち切られました。
*安倍暴走政治の地方での忠実な実行者に
久元市長は、誘致企業に最大10年間9割の減税や、神戸財界の提案どおり〝数1,000億円〟規模の3宮再開発など呼び込み型の経済政策に前のめりに。
原発再稼働や消費税増税を容認し、憲法集会への「後援」拒否など、国の暴走政治に追随。
市立幼稚園の10園廃止を打ち出すなど「福祉とくらしを守る」という自治体本来の仕事からますます遠ざかるばかりです。
議会与党:大型開発けしかけ、市民要求にブレーキ役
自民党・公明党・民主党は、久元市政を支え、さかんに大型開発を後押し。子どもの医療費無料化や、中学校給食を求める市民からの陳情・請願に反対し、住民要求実現のブレーキ役も果たしています。
維新の党や旧・みんなの党、志民党は、自民党の会派に合流したり、歩み寄って、与党の一員として、久元市長の予算に賛成しています。市民の陳情・請願には、財政難などを理由に採択を拒否し、住民要求に背を向ける一方、ヨーロッパや東南アジアなどへ公費を使った海外視察をつづけています。
日本共産党:住民の願いにこたえる議会へ奮闘
*チェック機能果たし悪政にキッパリ対決
日本共産党は、市民の利益を守る立場から市政を厳しくチェックしてきました。
神戸市の誘致企業への減税や補助は、地元企業への発注や正規雇用の義務付けがなく、三宮駅前再整備では地域商店への影響調査なしに大型商業テナント誘致をすすめるなど、既存の企業や商業をおびやかすよびこみ型の施策を厳しく批判。誘致企業だのみではなく、地元に密着し地域に貢献してきた中小業者を応援する「内発型」への転換による地域経済再生を求めています。
安倍内閣の規制緩和政策の神戸市への持ち込みにも、キッパリと対決。保育所待機児の受け皿としてすすめる小規模保育事業は、3歳児以上の受け皿がないこと、災害時の避難対策が規制緩和で安全が脅かされかねない問題点などを明らかに。認可保育所の新増設で待機児解消をすすめるよう求めています。
*くらし守る対案示し市政を前に進める
日本共産党は、ムダづかいをただせば直ちに実現は可能と、建設的な対案をしめしています。
子どもの医療費は、神戸市を除く兵庫県下の就学前児童の8割が通院無料となっている状況を議会のたびに指摘し、4年連続で助成制度を前進させました。
借り上げ復興公営住宅は、一部団地で借り上げ継続「協定」があることを暴露。団地の買い取りなどで、約4割の継続入居を実現し、全員退去の方針に風穴を開けました。
台風や集中豪雨など災害の発生時、ただちに現場に駆けつけ救援復旧の相談活動にとりくみ、他都市の私有地の復旧補助事例をしめし対策をもとめました。
市営駐輪場ではたらく監理員(シルバー人材派遣)が、兵庫県の最低賃金以下で働かされている実態を議会で告発、最低賃金以上に改善させました。
日本共産党神戸市議団は、予算の組み替えを12年連続で提案。一般会計の2%程度の組み替えで、子どもの医療費の中学卒業までの無料化、国民健康保険料や保育所保育料の引き下げ、地域経済効果が20倍にのぼる住宅リフォーム助成や店舗リフォーム助成、公共工事の最低賃金時給1,000円を保障する公契約条例などの実施を提案しています。
議会改革も積極的に提案し、すべての領収書の添付など政務活動費の透明化、費用弁償の減額、議会費による海外視察費の削減を実現させました。
*市民の願い実現へ一致点で共同広げる
日本共産党は、市民の願いを実現する運動とともに歩み、「共同」を広げてきました。
「中学校給食を実現する会」とともに9万筆もの署名をあつめ、神戸市の「愛情弁当」論を、運動と論戦でつきくずし、不10分さを残しつつも、来年度から全中学校で給食実施が決まりました。
市民団体とともに「神戸電鉄粟生線存続・敬老パス・福祉パス適用」を求める活動にとりくみ、神戸市に「敬老パスと同程度の効果の出る」支援の実施を約束させました。
また、共同組織「神戸・市民要求を実現する会」や「市民にあたたかい神戸をつくる会」に結集し、市民運動を後押しして励まし、要求運動の前進に新しい条件をひらいています。
*
2015年のいっせい地方選挙で、安倍暴走政治に追随し、開発優先、福祉切り捨ての「自民党を中心とする与党政治」と対決する日本共産党の躍進で市民のくらしを守る力を大きくする―神戸市会議員選挙では「自共対決」が熱い焦点になります。
神戸市議会で、日本共産党が、現有9名から、12名へ前進すれば、全ての委員会に複数議員が配置できるとともに、現在の第一会派と並ぶ勢力になり、市民の願い実現の大きな力となります。
*
2015年は、阪神・淡路大震災から20年、非核「神戸方式」の市会決議から40周年の節目の年です。「くらしを少しでもよくしたい」「危険な暴走政治の流れを変えたい」―みなさんの願いにこたえるために、全力でがんばります。
(2015年1月25日付「兵庫民報」掲載)
写真:堀内照文衆院議員を囲む神戸市議と予定候補:
(後列左から)赤田かつのり*(垂水)、味口としゆき*(灘)、山本じゅんじ*(須磨)、
大かわら鈴子*(兵庫)、森本真*(長田)、西ただす*(東灘)、金沢はるみ*(北)、花房ふみこ*(西)、
林まさひと**(西)、今井まさ子**(垂水)、堀内、朝倉えつ子**(北)、大前まさひろ**(中央)、松本のり子*(東灘)
(*は市議、**は予定候補)
神戸市議会での議案・請願に対する主な会派の態度(2014年)
○:賛成 ×:反対 未了:委員会で議論の継続を認めず審議未了で事実上「廃案」にさせること
2014年一般会計予算
共産党 ×
自民党 ○
自民神戸 ○
民主党 ○
公明党 ○
新世代 ○
維新の会 ○
志民党 ○
請願 認可保育所増設など子育て施策の充実
共産党 ○
自民党 ×
自民神戸 ×
民主党 ×
公明党 ×
新世代 ×
維新の会 ×
志民党 ×
請願 神戸電鉄への敬老・福祉パス導入による粟生線支援
共産党 ○
自民党 ×
自民神戸 ×
民主党 ×
公明党 ×
新世代 ×
維新の会 ×
志民党 ×
請願 廃港も含め神戸空港のあり方を見直し市民に問う
共産党 ○
自民党 ×
自民神戸 ×
民主党 ×
公明党 ×
新世代 ×
維新の会 ×
志民党 ×
請願 集団的自衛権行使容認の法制化に反対する
共産党 ○
自民党 ×
自民神戸 ×
民主党 ×
公明党 ×
新世代 ○
維新の会 ×
志民党 ×
請願 中学卒業まで子どもの医療費無料化
共産党 ○
自民党 未了
自民神戸 未了
民主党 未了
公明党 未了
新世代 未了
維新の会 (委員不在)
志民党 未了
新世代は旧・みんなの党、維新の会は現・維新の党