Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2014年12月21日日曜日

兵庫から10年ぶりの日本共産党国会議席

12月14日投開票で行われた衆議院選挙(定数:小選挙区295、比例代表180)で日本共産党は、全国で改選8議席から21議席に大躍進し、議案提案権も獲得しました。

深夜駆けつけた支持者らとともに当選を喜ぶ堀内氏(中央)
(右端は小選挙区第1区で健闘した筒井哲二朗氏、堀内氏の左は松田隆彦県委員長)

比例近畿ブロック(定数29)では、前回2012年の得票73万票から35万票伸ばし108万票を獲得。穀田恵二氏、宮本岳志氏に加え、清水忠史氏と堀内照文氏が当選。2倍の4議席となりました。兵庫では、前回の16万票から10万票伸ばし26万票を獲得。近畿4議席獲得に大きく貢献しました。

県内すべての選挙区に候補者を立てた小選挙区でも9選挙区で得票率が10%を超えました。特に、公明党前職との一騎打ちとなった第8区(尼崎)では庄本えつこ氏が6万票・得票率39%と大接戦。自民党前職との文字通り自共対決となった第9区(明石市と淡路3市)では新町みちよ氏が4万票・得票率25%と大健闘しました。

堀内照文氏は、14日深夜、当選確実の報を受け、神戸市新開地の選挙事務所で挨拶。選挙の中では自民党員や保守の方からも、「安倍首相は怖い。それを食い止めることができるのは共産党だ」という声も多く寄せられたことなど紹介し、消費税、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄基地―どの問題でも多くの国民の反対の声を押し切って進める安倍政権に多くの国民が危機感を覚えていると指摘。日本共産党は、安倍政権と正面から対決するとともに対案をしっかり示し、国民のみなさんと共同を広げ、一点共闘、国民との共同で、原発再稼働反対、集団的自衛権許すな、などの運動に力をつくしてきた――選挙結果はそうした共同の広がりを反映していると述べました。その上で、
「これからがスタートです。国民の皆さんの願いを国会にしっかり届けます。初めての国会議席、プレッシャーも感じますが、国民の声を力に、国会で与えられた役割を果たしたい」
と決意を表明しています。

近畿ブロックで議席倍増を果たした(左2人目から)堀内、清水、穀田、宮本の各氏と
辰巳幸太郎参院議員(左)、山口勝利近畿ブロック責任者(右)

比例近畿ブロックで当選した4氏は午前1時50分ころ、神戸市から駆け付けた堀内照文氏の到着を待って当選バンザイを行いました。その後、各氏は―

  • 穀田恵二氏「ご奮闘に心から敬意。3議席回復、4議席以上を目指し、4議席を獲得。現有議席を倍増した。安倍暴走への怒りの受け皿として、国民の声が生きる政治を訴えた。全国で21議席、議案提案権を獲得した。国民の声にこたえる奮闘をしたい。いっせい地方選勝利を」
  • 宮本岳志氏「選挙戦、手ごたえは大きかった。自公は3分の2を取ったが、国民の中では盤石でない」
  • 清水忠史氏「初当選させていただいた。暴走政治に対し〝即戦力〟で立ち向かう」
  • 堀内照文氏「初めて国政に出ることができた。兵庫出身の国会議員は10年ぶり、国政選挙は16年ぶりの勝利。阪神淡路大震災20年を前にした勝利だった」

―とそれぞれ語りました。


それぞれの各政党・候補者の開票区ごとの得票数・得票率の一覧を掲載した紙面をPDFで公開します。https://drive.google.com/file/d/0B8QHOfLD3lg4V1hfSzl1OHNTWEk/view?usp=sharing

(2014年12月21日付「兵庫民報」掲載)