安心して学べる社会へ:堀内照文氏がプレゼンテーション
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説明する堀内副委員長(左)と村上書記長 |
日本共産党兵庫県委員会は11月14日、「日本共産党プレゼン『奨学金・ブラックバイトミーティング』」を開催し、奨学金を借りている学生や、大学を卒業して奨学金を返済中の青年が参加しました。
プレゼンテーターを務めた堀内照文県副委員長(衆院比例近畿ブロック予定候補)は「日本共産党は青年・学生の大問題になっている奨学金とブラックバイトの問題で政策を発表しました。兵庫で取り組まれている『学費Zero Pro Hyogo』(ことし4月に結成)の活動を進める一助になれば」と述べ、政策「学生が安心して使える奨学金に」「ブラックバイトから学生生活を守ろう」の内容を紹介しました。
堀内さんは「奨学金は自分が学生のころとまったく変わったものになっていて、学生にとって苦しみの根源になっている」と指摘。現在の学生の平均生活費188万円のうち6割を学費が占め、貸与制の奨学金のうち7割が有利子奨学金になり、学生は「返せるか不安。就職できるか不安」と大きな負担になっていることを紹介し、「今の奨学金制度は、未来ある若者を債務地獄に陥れるもの」と話しました。
そして、「今回の政策では①有利子奨学金を無利子に置き換える②減免制度や猶予期間の延長など返済方法の改善③給付制奨学金を創設する、3つの柱を提案している。特に有利子を無利子に置き換えるのは1,000億円あればできる。給付制奨学金の創設を文部科学大臣も言っている。皆さんと一緒に実現したい」と訴えました。
参加していた大学2回生の学生からは、「自分も今年から奨学金を借りている。奨学金を借りて遊びに大学に行っているという批判もあるけど、借りた奨学金を大事に使っている人もいることをわかってほしい。今度の選挙では福祉や教育を充実させて格差をなくしてほしい」という願いが寄せられました。
大学を卒業して奨学金を返済している青年からは、「毎月2万5,000円、50~60歳まで返済が続いて大変。収入も少ないから親にも援助してもらっている」と切実な実態が話されました。
『学費Zero Pro Hyogo』からは、給付制奨学金を求める署名が現在833筆が集まり、「以前、サラ金でお金を借りて学費を払っていた学生が、昨年、学費が払えず大学を除籍になった。バイトをしてお金をためて復学して、いまも毎月7,000円の返済をしている。バイト先も24時間営業の回転寿司の深夜勤務で人数もギリギリで休憩も取れずブラックだった」という切実な実態が報告されました。
県委員会は堀内照文氏を先頭に、カラーチラシ『安心できる奨学金に』『返信用封筒付きブラックバイト&奨学金実態アンケート』を活用して、奨学金とブラックバイト問題を解決するために奮闘します。
(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)