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2014年11月23日日曜日

いざ、解散・総選挙:日本共産党伸ばし、安倍暴走政治ストップ

神戸・三宮交通センタービル前で訴える堀内氏(17日)

日本の政治の転換を日本共産党は「歴史的総選挙の躍進」へただちに臨戦態勢を確立。兵庫県委員会も11月19日、県内小選挙区の候補者を発表しました(候補者名と略歴はこちら)。

また、11月2日、「赤旗まつり」で発表された比例代表選挙の候補者を先頭に各地で街頭宣伝などを繰り広げています。神戸では、15日夕、17日朝・夕、19日と連続して、近畿ブロック比例予定候補の堀内照文氏が街頭で訴えました。

宣伝前には、「日本共産党」の腕章を目にして駆け寄り、「民主党はもうあかん。あなたの党ががんばってもらわんと」と激励する人も。

堀内氏が演説すると、「堀内がんばれー!」という声が飛び、チラシを受け取りに来る人も多く、日本共産党への期待の広がりが実感されています。

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

奨学金・ブラックバイトミーティング

安心して学べる社会へ:堀内照文氏がプレゼンテーション

説明する堀内副委員長(左)と村上書記長

日本共産党兵庫県委員会は11月14日、「日本共産党プレゼン『奨学金・ブラックバイトミーティング』」を開催し、奨学金を借りている学生や、大学を卒業して奨学金を返済中の青年が参加しました。

プレゼンテーターを務めた堀内照文県副委員長(衆院比例近畿ブロック予定候補)は「日本共産党は青年・学生の大問題になっている奨学金とブラックバイトの問題で政策を発表しました。兵庫で取り組まれている『学費Zero Pro Hyogo』(ことし4月に結成)の活動を進める一助になれば」と述べ、政策「学生が安心して使える奨学金に」「ブラックバイトから学生生活を守ろう」の内容を紹介しました。

堀内さんは「奨学金は自分が学生のころとまったく変わったものになっていて、学生にとって苦しみの根源になっている」と指摘。現在の学生の平均生活費188万円のうち6割を学費が占め、貸与制の奨学金のうち7割が有利子奨学金になり、学生は「返せるか不安。就職できるか不安」と大きな負担になっていることを紹介し、「今の奨学金制度は、未来ある若者を債務地獄に陥れるもの」と話しました。

そして、「今回の政策では①有利子奨学金を無利子に置き換える②減免制度や猶予期間の延長など返済方法の改善③給付制奨学金を創設する、3つの柱を提案している。特に有利子を無利子に置き換えるのは1,000億円あればできる。給付制奨学金の創設を文部科学大臣も言っている。皆さんと一緒に実現したい」と訴えました。

参加していた大学2回生の学生からは、「自分も今年から奨学金を借りている。奨学金を借りて遊びに大学に行っているという批判もあるけど、借りた奨学金を大事に使っている人もいることをわかってほしい。今度の選挙では福祉や教育を充実させて格差をなくしてほしい」という願いが寄せられました。

大学を卒業して奨学金を返済している青年からは、「毎月2万5,000円、50~60歳まで返済が続いて大変。収入も少ないから親にも援助してもらっている」と切実な実態が話されました。

『学費Zero Pro Hyogo』からは、給付制奨学金を求める署名が現在833筆が集まり、「以前、サラ金でお金を借りて学費を払っていた学生が、昨年、学費が払えず大学を除籍になった。バイトをしてお金をためて復学して、いまも毎月7,000円の返済をしている。バイト先も24時間営業の回転寿司の深夜勤務で人数もギリギリで休憩も取れずブラックだった」という切実な実態が報告されました。

県委員会は堀内照文氏を先頭に、カラーチラシ『安心できる奨学金に』『返信用封筒付きブラックバイト&奨学金実態アンケート』を活用して、奨学金とブラックバイト問題を解決するために奮闘します。

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党保育後援会が学習決起集会

日本共産党が伸びてこそ:田村参院議員が講演



11月16日、解散総選挙をめぐり情勢が緊迫するもとで日本共産党兵庫県保育後援会が田村智子参議院議員を迎えて神戸市内で学習決起集会を開催しました。

田村議員は国会論戦もリアルに紹介しながら全県からの参加者を前に熱く講演しました。

「解散は、消費税、集団的自衛権、原発再稼働をはじめ、安倍暴走政権があらゆる課題で国民の反撃にあい、いま選挙をしなければ勝てないと判断したもの。この選挙で自民党と正面対決してきた共産党が伸びてこそ政治は変わることを広く訴え抜いて勝利しよう」と呼びかけました。

安倍首相が今回、「延期」だけを言って選挙をすりぬけるつもりの消費税増税は「税と社会保障の一体改革」の軸であり、政府は消費税増税コマーシャルなど必死になっている。いままで「高齢化社会の社会保障のため」と言っていたのが、今度は、子育て世代にまわすためと高齢者に負担増を強いる、底なしの社会保障改悪であり、「収入に応じた税負担」と「安定した雇用と収入で税収を増やす」しかないと主張している国会論戦を紹介しました。

特に保育関係者の運動とたたかいでは、「自己責任」論を打ち破りつつあるとして、子育て新システムでは、自治体の保育への責任をなくすことができなかったことを紹介。公立保育所については、国が補助金をなくし民営化や廃止がすすんでいるが、公立保育所の役割が論戦でも明らかになったと報告しました。公立保育所を守るとともに、民間保育園についても「公の仕事」にふさわしい公立並みの待遇を保障することを求めようと訴えました。

経済問題では、安倍政権は株価だけの経済政策で日本経済を破壊。法律で禁止された賭博を「カジノ」で導入することは、まったく経済対策に値しないと批判。安倍暴走政治と日本共産党の論戦が与党議員を追い詰めている姿も紹介しました。

民主党が安倍政権を批判しても「民主党政権時代の方針をすすめている」と言われ黙るしかないこと、日本改革の展望を持つ日本共産党を躍進させてこそ政治が変わること、を訴えようと呼びかけました。

質疑応答では、集団的自衛権行使容認以来、政治に関心なかった若い親たちや若者の変化を紹介するとともに、反共主義の問題は特定の思想を認めない民主主義否定の考えであることを小学6年生からの質問に答えたことも紹介し、対話を広げようと激励しました。

各地域後援会の発言のあと中川後援会事務局長が対話・支持拡大を目標正面にやりきろうと行動提起し拍手で確認しました。いっせい地方選予定候補を代表して今井まさこ神戸市議選予定候補(垂水区)があいさつ、県議団のメッセージも紹介されました。

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

8議席以上の日本共産党県議団へ:きだ結さん

運動とともに粘り強く:神戸市東灘区(定数3)


松本市議、西市議と宣伝するきだ県議

ふってわいたように解散・総選挙になりました。

いうまでもなくその結果は4月のいっせい地方選に大きく影響しますから、県議選で必ず再選するために、総選挙を自分自身の選挙として日本共産党躍進のために全力をつくします。

前回、初めて県議会に送っていただき、4年間、未熟ながら必死に活動してきました。

何もかも初めての経験で、特に議会の質問づくりは非常に苦労しましたが、先輩議員や事務局の方達にずいぶん助けてもらいました。また、地元では松本のり子、西ただす両市議に支えられ、支部や後援会の人たちからはいつも温かい励ましを受け、勇気づけられています。

県会議員になって、兵庫県政がいかに県民に背を向けているか実感しています。例えば、県立こども病院移転問題では、ポートアイランドへの移転ありきで進めながら、パブリックコメントでは移転先を隠しておこない、あ然としました。津波被害の危険性など問題点は明白なのに、頑として認めません。大飯原発再稼働を主導した張本人が井戸敏三知事です。他の首長を説得し、再稼働容認の関西広域連合の声明を自ら作成し、この声明が再稼働の決め手となりました。

「オール与党」の実態にも驚かされました。議会質問は当局が作る場合が多いという噂や報道は知っていましたが、ある与党の県議から「共産党さんも質問は当局がつくるんですよね」と聞かれ、「本当だったのか」とびっくりしました。

こうしたなかでも、県民の運動と私たちの論戦で、子ども医療費助成の対象が中3まで拡大され、市町の上乗せで中3まで医療費無料が24市町に広がっています。中学校給食も私は、県が責任を持って推進するよう再三論戦しました。前回選挙時に未実施だった市町のほぼすべてで実現の運びとなりました。借り上げ住宅は、全員退去という当初の方針を大きく譲歩させ、年齢やコミュニティを考慮し継続入居を認めさせる風穴を開けてきました。運動と共に粘り強く議会で取り上げれば行政も動かすことができることを肌身で感じています。

自民党・「オール与党」県政を県民本位に流れを変えるためには、党県議団を大きくする以外にないと痛感しています。

子育て世代をはじめ高齢者、若者の願いは本当に切実で、イノシシ被害解決やバス路線増便など東灘区の地域要求も渦巻いています。

これらの願いにこたえる要求実現の運動をくり広げ、松本、西神戸市議とともに必ず勝ち抜く決意です。

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

「労働者派遣法・労働法制改悪阻止」集会&デモ


県春闘共闘と兵庫労連、国民大運動県実行委員会が11月17日夕方、「労働者派遣法・労働法制改悪阻止」集会&デモを開催。東遊園地での集会では、「派遣法『改正』案がこの国会で廃案になったのは国民の運動の成果、さらに運動を広げよう」など交流、その後、三宮から元町までデモで訴えました。

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

尼崎市長選:広瀬幸夫氏及ばず

民主市政をつくる会と日本共産党が推薦する新人の広瀬幸夫氏(67)と現職の稲村和美氏(42)との一騎打ちとなった尼崎市長選は11月16日投開票が行われ、広瀬氏は2万3585票(得票率25%)を獲得しましたが、及びませんでした。投票率は前回より4ポイント近く低い26%。

「お金がない」からと市民にがまんを押し付けている稲村市政のありかたが問われました。

広瀬氏は「市民のくらしに寄りそうあたたかい市政を」と中学校給食、国保料軽減、住宅・店舗リフォーム助成などの政策を訴え、消費税増税中止も主張しました。

日本共産党尼崎地区委員会は、民主市政の会とともに、公約実現に全力をあげるとともに、総選挙で安倍暴走政治を食い止めるため奮闘する決意を表明しています。

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

菊本千永モダンダンスステージIV:“交差する生と死”

藤田佳代舞踊研究所公演
11月29日東灘区民センターうはらホール


「PORTRAIT」(撮影:中野良彦)

藤田佳代舞踊研究所ソリストの菊本千永さんが「モダンダンスステージIV」を11月29日、神戸市の東灘区民センターうはらホールで開きます。

今回のプログラムは、前回(2008年)のあと、菊本さんがつくりためてきた作品の中から選んだ4曲と今回のためにつくった新作「流れの中で」、さらに、同研究所を主宰する藤田佳代さんの振り付けによる「メッセージ―福島の土の神よ立ち上がれ」を加えた6作品です。

*

新作「流れの中で」のテーマは〝交差する生と死〟。「わたしの以前に生きた多くの命たち、そしてわたしの後で生きて行く多くの命たち。わたしはその命たちをつなぐために生きている」――「わたし」とは個人のわたしではなく、今を生きているすべての人のこと――このことを念頭につくられました。

これが、他の4曲も含め今回の公演の一貫したテーマとなっています。

「メッセージ」(撮影:中野良彦)

藤田さん作品の「メッセージ」には、同研究所の小中学生の生徒も参加します。六甲山のヤマンバから使命を受けた使者たちが、息絶えていた福島の土の神を見つけ出し、草に託し、神が息を吹き返したのを見届けて草は木に託します。木の力を得て動き始めた神が立ち上がるためにはもう1つの力――人間の力が必要。そして、神は立ち上がり……

阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災・福島原発事故から4年がたとうとするいま、注目される公演です。


新藤田佳代舞踊研究所
菊本千永モダンダンスステージIV/29日(土)午後5時30分開演/東灘区民センターうはらホール/菊本「流れの中で」「PORTRAIT」「なにごともなきこの眺め」「人形」「死者たちからのバトン」、藤田「メッセージ」(記事参照)/3,000円(当日3,500円)/☎078‐822‐2066、http://www2s.biglobe.ne.jp/~fkmds/

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

兵庫山河の会「山河」48号より

絶望の闇の深さよ祖国すて「イスラム国」へ馳せる若者
古賀哲夫

ちょっと待て戦に征かぬ議員たち自分の子や孫戦いくさ場ばへやるか
西澤 愼

2パーセント「上げないリスク」説く人に「上げるリスク」の家計見せたし
塩谷凉子

ビラ持ちて桜紅葉のもゆる道秋を切り裂くひよどりの声
山下 勇

今日からは母の齢をこえて生く一日一日をただひたすらに
石井敏子

老婦人うすき布団の上で死す客もこぬのに押入に花布団
小林誉穂

世の中を変えんと勇む仲間達赤旗まつりに15万の人
大中 肇

のんびりとカナダで老後を終えたしと日本人運転手の柔らかな声
安武ひろ子

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

総選挙後に開けます

段 重喜

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

8月4日付「しんぶん赤旗」に豊岡市出身・京都在住の一女性党員の訃報が掲載された。享年84歳、1952年入党と報じられている。「女の園」の渦中の学生であった人が、党員人生を貫き静かに世を去ったのだ▼阿部知二の短編「人工庭園」は1954年、木下恵介監督映画「女の園」となった。架空のM市の名門女子大の「封建的」学生支配に抗して自治を求める群像を描いている。学生恋愛を遮断された高峰秀子扮する学生は自殺を遂げている▼1953年京都市で初の「関西女子学生大会」が開かれ約250人が集い、「女の園」のモデルとされる京都女子大は補導教員監視付「大会で発言しない」条件で36人参加している。しかし、京女の学生たちは寮生活の改善や天皇制批判まで発言した。会場の京大に女子学生トイレはなかったという▼1950年代初頭の学生運動は、大学の自治とともに、破防法・警察予備隊創設など逆コースとたたかった。今年逝去した女性は、先に故人となった学者党員の夫とともに生涯党を支え、京都の日本共産党国会議員団誕生にも貢献した。♪さらば行かん青い空の下を/一筋にかけてゆく誇りぞつよし(映画「女の園」主題歌) (A)

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)