青年・学生に高まるエネルギー:「未来を託せる党」の立ち現れ実感
党県委員会書記長・青年学生部長 村上亮三
兵庫県委員会は10月17日、秘密保護法や集団的自衛権問題について、学習やデモにとりくむ県内の大学に通うAさん(男性)、Bさん(女性)、Cさん(女性)と懇談しました。懇談には、私と堀内照文副委員長、力重智之青年・学生委員、上園隆民青県委員長が参加しました。はじめに、「党創立92周年記念講演」のパンフを示し、日本共産党が、安倍政権を打倒するための共同をよびかけていると説明し、ぜひみんなの思いを聞かせてほしいと言うと、「緊張します」と言いながら、笑顔で語ってくれました。
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学生たちと懇談する(左から)堀内、村上、上園の各氏 |
Aさんは、3.11の経験を通して、日本の政治のあり方について「これはやばいんじゃないか」と思ったと。自民党政権が復活して、さらに危機感が深まり、若者が希望が持てず、ニヒリズムに陥りがちになるのではと、危うさを感じたと言います。また、沖縄で、平和や基地問題を考える企画に参加する機会があり、米軍基地の歴史や実態を知り、この問題にも関心をもっていました。
Aさんと同じ高校の後輩のBさんは、高校時代の友人が、東京でデモにとりくむ
SASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)で活動していたのが、デモに参加したきっかけだったと言います。
当初は、「反対しなきゃ」と言うより「私の大事な人が声をあげている。だから私も」という感じでしたが、そこでの出会いから、秘密保護法についても詳しく知ることができ、デモのために東京まで行くこともまったく苦には思わなかったそうです。
Cさんは、高校時代に原発事故が起こり、「これっておかしいな」と友達と話し合っていました。大学生になり、意見を表明する場は選挙しかない、選挙権がない自分には何ができるのかと考えていたときに、大阪の関電前のデモを知り、当初は、「デモに参加しよう」というところまではいかないで、「まずはみんなでデモを見に行こう」という企画を立ち上げたと言います。
その後、Cさんは、東京のデモでBさんと知り合い、沖縄での企画でAさんと出会い、3人がつながりました。
そして、BさんがSASPLで活動している友人から、「関西と関東、同時多発で学習会をやろう」と声をかけられたことから、AさんとCさんに声をかけ、協力して開催したのが、7月の集団的自衛権問題の学習会でした。3人は、学習会が、予想を大きく超えた参加で、資料の準備が大変だったと笑います。
Aさんは、「学内には、政治や社会のことを自由に話せる雰囲気がなく、話すと『活動家』みたいに言われたりする」「何でも話せる場がほしいし必要だと思った。過去にはあったと思うけど、今は本当に求められてると思って」と振り返ります。右翼的な人たちのなかで、「反理性的」な傾向が強くなっていて、説明抜きに感情的に攻撃してくる。自分たちは、「なぜ集団的自衛権に反対か」「なぜ沖縄の新基地建設に反対か」を、しっかり理性的に話せるようになることが大事だと熱く語ります。
これに対し、説明抜きに多数の国民の反対を押し切って悪政をすすめる安倍政権のやり方や、政党が目の前の選挙で勝てるかだけを追求して離合集散するような、理性が失われた政治に対して、日本共産党が、国民の要求から出発して、政策課題で一歩一歩共同をすすめていく努力をしていることを私たちが説明すると、3人は大きくうなずいてくれました。
せっかくですから共産党に何か聞きたいことはありますかと尋ねると、Cさんは、「いっぱいあります」「日本共産党も共産主義をめざしているのですか」と、Aさんは、「労働組合は大事だと思いますが、共産党はどう考えていますか」と質問します。それぞれ、ていねいにこたえると、「完璧にわかりました」と、2人ともわかってくれました。
懇談を終わって、私たちは本当にさわやかな気分でした。そして、全国どこでも青年・学生が「社会を変えたい」「デモに参加したい」というエネルギーを強め、日本共産党が、「未来を託せる党」として立ち現われているということを文字通り体感する機会となりました。若者の声に耳を傾け、若者と結びつき、若者のなかで強く大きな党をつくるために、力をつくす決意です。
(2014年10月26日付「兵庫民報」掲載)