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2014年1月26日日曜日

東日本と連帯し真の復興へ運動さらに

阪神・淡路大震災19年:

阪神・淡路大震災から十九年の一月十七日、「早朝追悼式」「市民追悼のつどい」「東日本大震災被災地と結ぶ十九年メモリアル」「ながたメモリアル集会」など、各地でメモリアル行事がとりくまれました。

地震発生時刻午前5時46分にあわせ、神戸市街を見渡せる諏訪山公園ビーナステラスで早朝追悼式が行われました。


復興県民会議メモリアル集会に300人


阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は、震災から十九年となる一月十七日、神戸市勤労会館で「東日本大震災被災地と結ぶ十九年メモリアル」集会を開き、三百人が参加しました。

被災者支援法も住宅再建には不十分

松平晃さんのトランペット演奏で開会。主催者を代表して兵庫県保険医協会の池内春樹理事長が挨拶。「借り上げ住宅からの被災高齢者の追い出しは、恒久住宅をつくらなかったことが間違いであり、ゆるされない。この間の運動で被災者支援法ができたが、住宅再建には不十分であり、東日本への支援も継続していきたい」と訴えました。

全国災対連の住江憲勇代表世話人も挨拶しました。

憲法に基づく被災者支援を実現しよう

東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターの綱島不二雄・代表世話人、日本共産党の穀田恵二衆院議員が来賓挨拶しました。

綱島さんは、「農業、漁業が大きな被害をうけたが、いま『創造的復興』に苦しめられている。医療費窓口負担ゼロの四月からの実現をはじめ人間復興にがんばる。ひきつづく大きなご支援を」、穀田さんは、「阪神・淡路で借り上げ住宅や災害援護資金に極端にあらわれているように、助かった命が失われるようなことがあっていいのか、根本が問われている。『個人財産の形成になる』という壁をとりはらい、憲法二十五条、十三条に基づく被災者支援を実現しよう」と呼びかけました。

借り上げ住宅―希望者全員の継続入居を

県民会議の岩田伸彦事務局長は、借り上げ復興住宅では入居者団体と力をあわせた運動で、追い出し一辺倒だった県や市が一部継続入居を言わざるをえなくなっていると紹介。「希望者全員の継続入居を必ずかちとろう」と訴えました。

また、緊急災害復旧資金、災害援護資金などの返済に苦しむ被災者が少なくない現状を訴え、「東日本大震災で適用されている条件を踏まえ、返済免除などを求めていく」と力説。「創造的復興ではなく、被災者の生活と営業、暮らしの再建こそが復興の第一義的課題。東日本大震災被災者との連帯をつよめ、被災者の要求実現のため奮闘しよう」と呼びかけました。

原発被害―子どもたちの被害への不安

福島県郡山市から二人の子どもと大阪に避難している原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子さんは、放射能による子どもたちへの健康被害とその不安、母子避難生活をよぎなくされている苦しみを紹介。「すべての子どもの権利と健康を守るのは、大人の責任。事実を伝え、まちがっていることは、まちがっていると伝え、何がもっとも大切にされるべきかを信念をもって発信していきたい」と声をつまらせながら訴えました。

被災者分断を持ちこませない

浜通り医療生協理事長で原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の伊東達也さんが「原発震災から二年十カ月、福島のいま」と題して記念講演しました。

伊東さんは、被害の深刻さについて、人が住んでいない避難地域が東京都の半分以上もの広さで、十四万人の避難者が家も展望もない過酷な避難生活をよぎなくされていること、避難生活などによる震災関連死が「直接死」を超え、深刻な被害の農業、漁業をはじめ全産業に被害を与えつづけていることを指摘しました。

家族が引き裂かれ、若い世帯がほとんどもどっていない実情、放射線による苦しみと不安、ストレスのなかでの暮らしと、原発からの距離や放射線量、賠償による分断など県民のなかに対立がもちこまれていること、甚大な被害への賠償を東電と政府があくまで狭く、小さくしようと総力をあげており、県民の怒りが大きくなっている現状を告発しました。災害復興公営住宅建設のスピードアップ、雇用と生業再建、完全賠償と放射線被ばくの健康診断・検査・医療の継続的保障とともに、住民本位の除染など速やかな復旧・復興がもとめられていることを強調しました。


最後に集会アピールを採択。兵庫労連の津川知久議長が閉会挨拶で、「東日本大震災と阪神・淡路、この二つのたたかいを全国的な課題として共同をすすめ、もっとも大切にされるべきものがもっとも大切にされる社会をめざしてお互いに奮闘しましょう」と呼びかけました。


こくた衆院議員と党県委員会がメモリアル宣伝

大震災の教訓と憲法いかし命と暮らし守る政治を


訴える(左から)森本、こくた、大前の各氏(17日、元町駅頭)

日本共産党のこくた恵二衆院議員は十七日、諏訪山公園での早朝追悼式を終えた後、通勤の人びとが行き交う元町駅頭で、森本真神戸市議、大前まさひろ中央区市政対策委員長らとともに犠牲者と遺族への追悼を述べ、被災者の生活再建と憲法をいかす政治の実現を訴えました。

こくた氏は、いまもなお苦闘する阪神・淡路大震災被災者の実態について、災害援護資金の返済問題、借り上げ復興公営住宅からの追い出し問題など、「復興は未だし」と指摘し、引き続き闘うことを表明しました。同時に、東日本大震災被災者と連帯し、憲法十三条(幸福追求権)、二十五条(生存権)に基づいて、生活と生業の再建のとりくみ、原発ゼロの運動を呼びかけました。あわせて、消費税、秘密保護法、米軍基地など、国民的な課題での共同のとりくみの必要性を述べ、政治の根本を変えるたたかいを訴えました。

森本議員と大前氏は、新長田南再開発や借り上げ住宅からの被災者追い出しなど復興事業の失敗と冷たい神戸市政を告発し、阪神・淡路大震災の教訓をいかし、命と暮らしを守る政治をつくるために全力をつくすと訴えました。

(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

憲法県政の会が宇都宮氏に「支援メッセージ」

憲法が輝く兵庫県政をつくる会は一月十五日、東京都知事選挙への出馬を表明している弁護士の宇都宮けんじさんに「支援メッセージ」を送りました。

メッセージでは、宇都宮さんが「世界一はたらきやすく、くらしやすい希望のまち東京をつくる」など五つの基本政策を発表していることを紹介。「宇都宮けんじさんの政策を支持し、その実現を心から期待する」と表明しています。

宇都宮さんが、多重債務など貧困問題や、日弁連会長として東日本大震災と原発事故の被災者・被害者支援にとりくんできたことにもふれ、「福祉の増進」を図る地方自治体の役割を変質・解体する動き、大阪府・市のような独裁・命令による政治がすすめられるなかで、住民が主人公の地方自治体づくりは焦眉の課題と指摘。「宇都宮けんじさんに心から連帯するとともに、あらゆる努力を尽くす」と表明しています。


(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

たたかえ99% なくせ若者使い捨て


「たたかえ99% なくせ若者『使い捨て』兵庫青年集会」が一月十九日、こうべまちづくり会館で開かれ、約六十人が参加しました。

最初にそれぞれの分野で活動している青年たちからの報告。「大企業は減税されている一方で、中小業者は社会保険料を払いたくても払えない実態がある。そのうえ消費税増税となると大変(揖龍宍粟民商)」「本来すべき教材研究があとまわしにさせられ、良い教育をしようと思うと残業を何時間もしないといけない(兵庫教組青年部)」「就活の状況を変えたいとデモにとりくみました。社会的弱者など様々な人がつどえるようなコミュニティカフェも経営しながら学んでいます(関学四回生)」など六人の青年が報告しました。

講演する河添氏
続いて「みんなが元気に働いて休めて、もっと元気になれる社会をつくろう――『働き方を中心に考える』」と題して河添誠さんが講演しました。

河添さんはカフェベローチェや秋田書店、ショップ99といったブラック企業の実態と、そこでの不当解雇とのたたかいに立ち上がった青年の実態を紹介しながら、ブラック企業が日本にはびこるのは、①最低賃金の低さ②細切れ雇用③失業時の所得補償の低さ④正規と非正規との均等待遇がないという四つの要因があると説明。そして、その解決には職場などで大変な実態におかれても「しかたない」とあきらめず「かえられる」という展望をつかんでたたかうことと、社会保障の充実を求める運動を強めることだと話しました。

講演後は「異業種しゃべり場」としてグループに分かれ様々な分野の実態ととりくみを交流しました。

(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

辛い社会とたたかう自分と仲間がいる

展望を確信した日本共産党第26回大会

K. H.(大学1年)

兵庫県からの代議員

第二十六回党大会に最年少(十九歳)の代議員として参加させてもらいました。

「未来は青年のもの。そしてもっとも未来あるのは日本共産党だ」という志位委員長からの報告はやはりもっとも胸を打たれました。

昨年の参議院選挙での大躍進は本当に良かったと思うとともに、躍進を本格的な前進の始まりとするためにも、さらに議席を伸ばす必要があるのは日本共産党なのだと再確認できました!

討論の中では、青年からの発言が多くありました。青年が抱える不安や困難を、勇気を持って大会で発表していることや、「もう自分みたいな青年を一人でも増やしたくないんだ。社会を変えたいんだ」というその人の体験を伴った本当の声を聞きました。

辛い体験をした人たちがこの大会に集まっていて発言をしているのではありません。この大会に来た人はごく一部の人に過ぎず、日本の広範に辛い思いを隠している人は多くいると思います。

そんな人たちが日本共産党との出会いで、展望を持ち前向きに生きられるようになれる。自分だけじゃなかったのだと気付けるようになる。僕はそのために全力で頑張りたい―そう思いました。

僕は入党して本当に良かったなと感じています。

東日本大震災以後、今起きている本当のことを知りたい。原発は必要なのかを知りたい―そんな想いがあり、兄からの誘いで民青同盟に高校二年の時に加盟しました。そして班会を通して日本の二つの異常を知りました。福島県にボランティアに行き、そこでの同世代の女の子の辛い経験や、努力を知りました。

そして社会を変える一員になりたいと、十八歳の7・15党創立九十周年の日に党員になることを決意しました。

入党してからは民青や党での活動を通して、自分が蓋をしていた困難とも向き合うことができるようになりました。

貧しい家庭で育ち、親は将来の不安や仕事の辛さから精神病を患っています。今年で病気をして十年目になりますが、僕は親を責めることをしなくなりました。この社会が僕の親を苦しめてきたのです。高い学費に悩む中、生活費のために僕はアルバイトをし続けないといけないというプレッシャーが毎日ありますし、将来の就職も、深い霧におおわれ明るい見通しはつきません。

しかしその反面でそれとたたかうために活動している自分がいます。毎週一回の支部会議は心の支えになっているし、自分の困難からくる要求にこたえるため、この社会を変えなければならないと思い活動している自分がいます。これらが今、僕の生きる励みになっています。

今度のいっせい地方選挙は大きな意味を持つものです。青年から兵庫は変わったと言われるように、これからもいっそう頑張りたいと思っています!


(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

2014春闘方針を決定:兵庫労連第47回臨時大会

なくそう差別賃金、勝ち取ろう大幅賃上げ
憲法を活かし、くい止めよう安倍暴走政治を


開会挨拶をする津川議長

兵庫県労働組合総連合は一月十八日、神戸市勤労会館で第四十七回臨時大会を開き、二〇一四年春闘方針を決めました。

「なくそう差別賃金、勝ち取ろう大幅賃上げ、憲法を活かし、くい止めよう安倍暴走政治を」を県民春闘共闘・兵庫労連二〇一四春闘スローガンとして採択。

①改憲・安倍暴走政治と正面から闘う②職場を基礎に地域に結集し、すべての労働者を視野に闘う―の構えでたたかうことを確認しました。

賃金については「すべての労働者に大幅賃上げ」を目指します。「底上げ要求」は、「時間給百二十円以上、月額一万六千円以上」を、最低賃金は「時間額千円、日額八千円、月額十七万円」を、それぞれ統一要求目標額として提起。

賃金改善を実現するためには中小零細企業対策の強化が必要であり、対策を政府に迫るたたかいをおこし、兵商連、民主団体、中小企業経営団体とも連携し、中小企業を守り地域経済を活性化することにもとりくみます。

また、学習を力にたたかう姿をアピール、「目に見え、耳に聞こえる」春闘にすること、労働法制改悪を許さないとりくみ、最低賃金と公契約の適正化・条例制定運動でワーキングプアをなくすとりくみなどが提起されました。

「地域の共同で安倍暴走政治ストップ、自公政権を追い込もう」と消費税増税中止、住民本位での東日本大震災復興、原発再稼働反対、TPP参加反対、「社会保障改革推進」の「プログラム法案」廃案、改憲阻止、秘密保護法廃止、核のない世界、基地も安保もない日本実現などのたたかいも提起されました。


さらにたたかいの中で仲間を増やし組織を強くすることも確認。政治の転換で社会を変え、平和と民主主義、いのちと暮らしを守ろうと、東京都知事選、地方選挙など選挙闘争にも集中してとりくむことも確認しました。



JAL不当解雇撤回裁判原告団から支援の訴えもありました。









(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

「秘密保護法」を許さない:鳥越氏講演

NHK問題を考える会のつどい満員、2百人が入れず


鳥越、羽柴、小山3氏のトーク

NHK問題を考える会(兵庫)が一月十八日、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏と弁護士九条の会事務局長の羽柴修弁護士を迎えて神戸文化ホール中ホールで秘密保護法をテーマに「市民のつどい」を開催。市民の関心の強さを反映して定員九百四人の会場は超満員。入場できなかった人も二百人にのぼりました。


羽柴弁護士は「戦争は秘密から始まる」と題して講演。戦時中、大学生が容疑内容秘密のまま軍機保護法違反で逮捕され、懲役十五年の判決を受けた事件を紹介し、「何が秘密かも秘密。特定秘密を扱う約十万人が身辺調査の対象となり、家族らにも調査が及ぶ。秘密保護法は軍機保護法と同じだ」と危険性を強調しました。

講演する鳥越氏
鳥越氏は「稀代の悪法・秘密保護法を許さない」と題して、ジャーナリストの立場から問題点を告発。「記者は権力者をチェックし、情報を国民に伝えるのが役目」だが、秘密をもらした者は「最高十年の懲役」など、秘密保護法によって、「役人側も萎縮し、国民に必要な情報さえ取れなくなる」と指摘し、安倍内閣は「『国民が主人公の国』から『国家統制型の国』へ変えようとしており、その表れが秘密保護法だ」と告発しました。さらに、集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更、閣議決定だけでやろうとしていることをあげ、「ある種のファシズムだ」と批判しました。

それぞれの講演に続いて、ラジオパーソナリティの小山乃里子氏の司会を交え三人のトークも行われました。

鳥越、羽柴の両氏は、講演でも、トークでも、国政選挙による国民の審判はすぐにはないので「国民が立ち上がって『ノー』というしかない」、地方選挙、請願、デモなど可能な方法で「秘密保護法の施行を止め、廃止をめざそう」と訴えました。

(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

西区の「粟生線の会」:予算議会へ活動強化

神戸市が、神戸電鉄利用の高齢者の運賃割引の方針を打ち出したことについて、神戸市西区の「公共交通神戸電鉄粟生線/沿線住民の足を守る会(粟生線の会)」は、一月九日開いた定例の事務局会議で、これまで進めてきた「敬老・福祉パスを神鉄でも使えるようにしてほしい」という運動が一歩実現に近づいたとして、二月に開かれる予算市会に向けて、いっそう活動をつよめようと話し合いました。

また、路面電車の復活をLRT(ライトレール・トランジット)で実現しようという方針についても、公共交通の中心に鉄道を位置づけて、粟生線を存続、充実してほしいという要求と共通する、と評価する意見も出されました。

神鉄粟生線は、兵庫県と沿線自治体が無利子貸付五億円などの支援をおこなったことで、当面の「廃線」の危機は回避できましたが、根本解決はこれからです。

「粟生線の会」は、昨年も、定時性、大量輸送、環境にも優しい鉄道を公共交通の中心に位置づけ、単なる存続にとどまらず、沿線住民の足として、便利で、魅力的で、運賃も手ごろな鉄道として、自然豊かな沿線の環境ともマッチするような公共交通にするよう要求。また、地域の自治会の協力を得て「粟生線まつり」を開催したり、小野市の国宝浄土寺見学ツアーを行いました。

粟生線ででかけた浄土寺

「粟生線の会」では今年も、岡山や富山の地方鉄道(LRT)見学や、粟生線の自然と歴史を体験する機会をつくったりしようと話し合っています。
松本勝雄

(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

「あさぎ」一月詠草:姫路年金者組合

「山宣」と気やすくよびて白菊の一本手向く宇治の奥津城
生垣の白山茶花の散りそめて洗はれおりし「山宣」の墓
衣川有賀子

大腸の手術に耐えて七時間夫八十一癌転移なく
退院日窓辺明るく広がりぬ祝福を背に夫は部屋出ず
藤原信子

冷え勝る夕べの風呂のガラス窓曇りてぽとりと雫となりぬ
ぷかり浮くユズの香りは冬至の湯どっぷりつかり「舟歌」うたう
江藤雅江

お雑煮を供えおれば餅好きの夫の笑顔浮かびくるなり
初詣御神籤読みつつあたる火は何処の家の廃材なるや
常田洋子

馬の絵のタオルを持ちて新年の初来訪は古き短歌友
実家にきたと元ヘルパー寿司菓子もちて訪ねてくるる
田渕茂美


(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

NO NUKES 尼崎 & 西宮 2014-1-17


「原発をなくす尼崎の会」は毎週金曜日の夕方行っている「原発をただちにゼロ」を求める宣伝署名行動を17日は阪神尼崎駅前で行いました。通りかかった青年は「原発が事故を起こすと、水が飲めなくなる」と署名に応じていました。24日からは、市内各地のターミナル前で行うことになりました。(徳田みのる尼崎市議のブログから)



「原発をなくす西宮の会」はJR西宮駅前で宣伝を行いました。独自に作ったのぼりを立ててアピールしています。(まつお正秀西宮市議のブログから)

(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

戦争への道


段 重喜



(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

アラスカのマッキンリー峰に遺品だけを残して去った冒険家植村直己の故郷は県北上郷(現在は豊岡市日高町)である。しかし、市立植村直己冒険館は四㌔㍍以上西南、神鍋高原に続く三方地区にある。識者には「植村直己記念施設は上郷に造るべきだった」との意見が今日もある▼上郷地区には美しい河畔林があり農業が暮らしの真ん中にある誇り高い地区だ。住民の頭越しに上郷が県北唯一のごみ焼却施設建設の予定地とされたのは「平成の大合併」と同時期だった。以来四年地区住民の多数を結集した反対運動が続き、白紙撤回を実現した▼上郷地区には八十歳代の元日本共産党町議が健在で、地をはうように住民運動を下支えした。都市の専門病院に送られた大病の後も、「平常心」で党日高支部の活動に復帰した。「二十歳のころ、社会主義を知って感動した」と語る彼は、「植村直己の家は近所だ」と少年のように語る▼革命への初心から六十四余年、彼はまたレッド・パージをはじめ数多く遭難者を見てきた。この人は、年末の秘密保護法廃止デモにも党勢拡大行動デーにも背広ネクタイ着用で淡々と姿を現した。上郷に生きる現代の勇者というべきか。(A)

(2014年1月26日付「兵庫民報」掲載)