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2014年1月1日水曜日

新しい日本へ

自民党政権の暴走と対決、県民の暮らし応援を

2013年12月19日、憲法共同センター他が呼びかけ、
県弁護士会協賛で行われた昼休みデモ

「秘密保護法を廃止させよう!」。年の瀬、神戸・三宮の繁華街にシュプレヒコールがひびきました。憲法改悪ストップ兵庫県共同センターなどが主催したデモ行進です。先頭には、たすきをした兵庫県弁護士会の代表も。県弁護士会が協賛する共同行動は、一月五日午後も計画されています。

「共産党は、よくがんばってくれている」。阪神間のある市の秘密保護法反対集会には、民主党の元国会議員の姿も。法成立後も、廃止を求める世論と共同のとりくみが広がっています。

「たたかえば勝てる」「職場が変わった」。十二月二十日、神戸市内の「ネスレ争議和解報告集会」。会場は、ネスレ労働者と支援してきた人たちの満面の笑みに包まれました。世界最大の食品メーカー、ネスレを相手に一歩もひかない三十一年にわたるたたかい。全労連とネスレ代表が十月、和解調印しました。経済協力開発機構(OECD)の「多国籍企業行動指針」にそった手続きで解決した日本初の事例となりました。

日本共産党のブラック企業規制法案も、国会内外で反響を広げています。日本共産党兵庫県委員会は年末、神戸大学と懇談。連合兵庫とも一月、懇談する予定です。

二〇一四年は兵庫県内九市二町で中間選挙が行われます。二〇一五年はいっせい地方選挙。県内百一人の日本共産党地方議員を先頭に、「自民党政権の暴走と対決し、新しい日本をめざそう」と全力をあげています。

一月十七日は、阪神・淡路大震災から十九年。「借上げ住宅からの追い出しやめよ」の運動が広がっています。「力をあわせて政治を変え、命と暮らしを守ろう」との呼びかけに十二月、神戸では灘、兵庫、中央区で入居者が相次いで日本共産党に入党しました。

一月十五日からの第二十六回党大会をめざし、新しい党員を迎え、読者拡大前進で“第三の躍進”を本格的な流れにと各地で奮闘がつづきます。


(2014年1月5日付「兵庫民報」掲載)

近畿4議員 年頭の思い

書記局長・参院議員 市田忠義
今年は午年。七十二年目の春を迎えた私は年男、そして党歴五十年。「老馬の智」という言葉があります。「経験豊富な人の知恵は尊重に値する」という意味だそうです。まだ老いたとは思っていませんが、「老馬の智」と言われるように、いっそう研鑽を積んで若々しくがんばります。近畿出身に恥じないよう奮闘する決意です。


書記局長代行・参院議員 山下よしき
「国会の中の多数で悪法を強行することはできても、国民の中に息づく民主主義の力まで押しとどめることはできない。国民は必ずや政治の横暴を乗り越え、新しい時代を拓くことになる」―秘密保護法が成立した直後の参院本会議での私の演説です。国会をとりまく無数の人々が確信させてくれました。新しい年も国民とともに。


衆院議員 こくた恵二
 国民は、秘密保護法に
 空前の反対運動を展開
 たたかいはこれからだ
 憲法・民主主義を守れ
 いよいよ「自共対決」新
 時代、共産党の強化を
兵庫の皆さん、今年もよろしくお願いします。
安倍政権の暴走をストップさせましょう。消費税増税やめよ、TPP反対、被災地の復興で日本共産党とスクラム組んで政治を変えましょう。


衆院議員 宮本たけし
新年のご挨拶を申し上げます。先の臨時国会では「秘密保護法」の強行や「高校無償化の廃止」など、安倍内閣の暴走が露になりました。しかし、これらは彼らの強さを示すものではなく、早晩、新たな政治的激動は避けられません。いよいよ党大会の年、強く大きな党をつくりあげ、今年こそ新しい政治の流れをひらきましょう。

(2014年1月5日付「兵庫民報」掲載)

行事案内特集:阪神・淡路大震災メモリアル

▽11日(土)~13日(月・祝)

きかんし協会
メモリアル「一行詩」と「絵画」「書・華道」展/10時30分~19時(11日)、17時(12日)、15時(13日)、兵庫県民会館2階小展示室/入場無料/☎078-232-3715、Fax 078-232-3717

▽17日(金)

2014年市民追悼のつどい実行委員会
早朝追悼式/朝5時30分、諏訪山ビーナスブリッジ/「神戸・希望の鐘」点鐘、追悼法要:NPO法人アース、トランペット演奏:松平晃、追悼の詩:玉川侑香/☎078-521-5646(阪神・淡路大震災被災者ネットワーク)

震災復興長田の会・実行委員会
ながたメモリアル集会/9時~12時、神戸平和と労働会館(長田区腕塚町2丁目)/メモリアルウォーク、トランペット演奏、交流、報告「19年目の『ひと・まち・くらし』」/☎078-641-1631(長田民商)

2014年市民追悼のつどい実行委員会
市民追悼のつどい/10時、神戸市勤労会館2階多目的室/声明・琵琶音楽法要:石川顕正(NPO法人アース理事長)、川村旭芳(筑前琵琶)/「神戸・希望の鐘」点鐘、追悼の詩:玉川侑香、講演:森松明希子、懇談会/☎078-521-5646(阪神・淡路大震災被災者ネットワーク)

阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議
阪神・淡路大震災19年メモリアル/14時~17時40分、神戸市勤労会館7階大ホール/記念講演「福島原発事故から2年10カ月―フクシマはいま」伊東達也=原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員/福島からの報告「母子の避難、心の軌跡、家族で裁判を決意するまで」森松明希子=原発賠償関西訴訟原告団代表/救援・復興県民会議報告/トランペット演奏:松平晃/資料代1000円/☎078-335-3770

▽19日(日)

実行委員会
メモリアルコンサート/14時、ピッコロシアター小ホール/出演:松平晃(トランペット)、中庭真帆(声楽)+広瀬一葉(ピアノ)、増井一友(ギター)+増井順子(ピアノ)、新婦人尼崎めだかコーラス、メモリアル合唱団/参加費:一般1500円、小中高生・障害者500円


(2014年1月5日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

二〇一三年三月、突然、矢田神戸市長と副市長が兵庫県庁を訪問している。そこで市長らは、知事、副知事と会談し、なんと、借上げ住宅に継続入居を認める年齢基準を神戸市に合わせ県も八十五歳以上に改悪するよう要請している▼彼らは極秘裏にやったつもりだが悪事はすぐ露見する。日本共産党県会議員団が入手した県の借上げ住宅活用検討協議会議事要旨の質疑の中から事実が判明した。あろうことか市のトップが、「県知事に改悪を要請するとは何たることか」と、怒りの声が広がっている▼県の協議会は、この矢田市長らの申し入れを受け入れず、基準を八十歳とし、井戸知事は共産党議員の質問に、柔軟に対応する、と答弁した。神戸市議会でも共産党議員が委員会や本会議で厳しく追及。十月、矢田市長最後の本会議で森本議員が答弁を求めたが矢田氏は最後まで立たなかった▼久元新市長になっての十二月の委員会で口頭陳述に立った借上げ住宅連絡会の安田さんは「黙秘権は市長にない」と迫った。その後、本会議最終日、久元市長は「矢田市長が出した結論を変えるつもりはない」と答弁した▼市民の声を聞く市政へ、二〇一五年統一地方選挙に備えたい。(D)

(2014年1月5日付「兵庫民報」掲載)