記事を検索

2014年12月7日日曜日

観感楽学

10年ほど前、我が家の小さな庭に「実のなる木」ばかり植えた。細い苗木のうちはよかったのだが、どんどん成長して今ではうっそうと茂ってしまった。今年、柿の木は低く横に広がり大きな柿の実を100個もつけ、ザクロは3メートルを超える大木になった。八朔も30個あまり、黄色い大きな実をつけている▼足元の2坪ほどの畑には、大根がしっかりと根を張り、ときどき孫娘がやってきて引っこ抜いて帰る。野菜や果物の値段が高くなっているご時世、少しは生活の足しになっている▼こんなのどかな暮らしは、都心から遠く離れた田舎暮らしのおかげだが、平和なればこそである▼今年もあとわずか。きれいに輝いていた街路樹も葉を落とし、街はすっかり冬の顔に変わってきた。間もなく12月8日の開戦記念日を迎える。この日は、ジョン・レノンが凶弾に倒れた日でもあり、毎年この日になると、平和のありがたさをしみじみと感じる▼今年も、「平和のための戦争展」が妙法華院(「新開地駅」西口浜側)で12月6日~10日に開催される。今年は、「戦争への道を見つめて」がテーマで平和について語り継がれる。37回目になるが、語り部は戦争体験者からその家族へと引き継がれようとしている。何気ない日常の暮らしが平和で安全であるためにはやはり語り継いでいかねばならないと思う。(D)

(2014年12月7日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次