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2014年11月23日日曜日

観感楽学

8月4日付「しんぶん赤旗」に豊岡市出身・京都在住の一女性党員の訃報が掲載された。享年84歳、1952年入党と報じられている。「女の園」の渦中の学生であった人が、党員人生を貫き静かに世を去ったのだ▼阿部知二の短編「人工庭園」は1954年、木下恵介監督映画「女の園」となった。架空のM市の名門女子大の「封建的」学生支配に抗して自治を求める群像を描いている。学生恋愛を遮断された高峰秀子扮する学生は自殺を遂げている▼1953年京都市で初の「関西女子学生大会」が開かれ約250人が集い、「女の園」のモデルとされる京都女子大は補導教員監視付「大会で発言しない」条件で36人参加している。しかし、京女の学生たちは寮生活の改善や天皇制批判まで発言した。会場の京大に女子学生トイレはなかったという▼1950年代初頭の学生運動は、大学の自治とともに、破防法・警察予備隊創設など逆コースとたたかった。今年逝去した女性は、先に故人となった学者党員の夫とともに生涯党を支え、京都の日本共産党国会議員団誕生にも貢献した。♪さらば行かん青い空の下を/一筋にかけてゆく誇りぞつよし(映画「女の園」主題歌) (A)

(2014年11月23日付「兵庫民報」掲載)

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