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2014年11月9日日曜日

観感楽学

「日本国憲法の核心は9条ではないのです。それは13条です。個人の尊厳を守ること、国民1人ひとりがその人らしく幸福を追求できるようにすること。この13条が日本国憲法の核心なんです」―安倍内閣の暴走に抗し憲法の魅力を伝えようと、今各地で講演にひっぱりだこの八法亭みややっこさん(飯田美弥子弁護士)の言葉です▼幸福追求権は、他人の権利を侵害しない限り各人が好きなことをしていい、国は口出ししない、個人はそれだけ尊重されるということです。自民党改憲案はこの13条を「個人として」から「人として」に変えようとしています。これは、国民の上に国家を置くという暴挙につながりかねない動きです▼かつて京都府知事を務めた蜷川虎三氏は「憲法を暮らしの中に生かそう」の垂れ幕を京都府庁に掲げ、様々な施策をうち出しました。教育行政で、「15の春は泣かせない」をスローガンに高校の小学校区・総合選抜入試をうち出し、高校への門戸をひろげ、子どもたちの学ぶ権利の保障につながったのも1つの例です▼日本国憲法が1946年11月3日に公布され68年。憲法議論を堅苦しいものにせず、憲法を生活の中で生かし輝かせるという視点で捉え、広めていくことが大切なのではないでしょうか。(A)

(2014年11月9日付「兵庫民報」掲載)

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