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2014年11月30日日曜日

8鹿高校事件を語りつごう:現地で事件40周年記念集会

南但馬の民主主義発展の一里塚


挨拶する片山元八鹿高校教諭と元原告団と当時の在校生ら

11月24日、養父市で「八鹿高校事件40周年記念集会」が開催され、県内・全国から参加者がかけつけ、会場は満席となりました。

集会では、八鹿高校事件を主題にした小説「希望」の作者である吉開那津子氏が「八鹿高校事件と希望」と題して記念講演を行い、元八鹿高校事件弁護団の前田貞夫弁護士が「八鹿高校裁判闘争の今日的意義」を語りました。

8鹿高校事件は40年前の11月22日、部落解放同盟朝田・丸尾派が、八鹿高校の教育に介入。身の危険を感じて集団下校した70人の先生たちを拘禁し、10数時間に及ぶ暴行を加え重傷を負わせた事件です。当時、南但馬地方は解放同盟の暴力が横行し、事件の直前には坂井時忠知事が、主犯となった丸尾良昭を激励するなど、解放同盟と行政、警察が一体となって起こされた事件でした。

吉開氏は事件の直後、直接、八鹿町に入り取材した解放同盟の蛮行ぶりを紹介するとともに「地方自治は民主主義の学校といわれるが、八鹿高校事件は南但馬の民主主義的発展にとって忘れられない一里塚です」とのべ、事件を風化させず語り継ぐことを呼びかけました。

前田氏は、この事件がいかに行政・警察権力と一体になっておこなわれたかを示し、70年代初め革新自治体が次々誕生する中で、社共の分断を図る上で解放同盟の蛮行が最大限に利用されたこと。また県や教育委員会が民主的な学校運営、自主性自発性を育てる八鹿高校の民主教育をつぶすことをねらったものであったことを指摘しました。

しかし、権力とも結託して万全の構えですすめられた犯行であったにもかかわらず、裁判では、刑事、民事すべてで有罪判決が下り、住民訴訟も完勝。片山正敏先生・橘謙先生への懲戒処分も和解・撤回させたこと、さらに南但馬の各地に「明るい会」が結成され民主町制を実現する運動に発展したことを紹介。この勝利を勝ち得たのには、正義は民主勢力の側にあったこと、全国からの支援が大きな力になったと述べました。

さらに、2年前の養父市議選で元原告の先生たちを文書違反の疑いで2年にわたって呼び出しを続けている事件について、引き続きの支援を呼びかけました。

また、安倍政権のすすめる特定秘密保護法などの暴走は、八鹿高校事件の蛮行を繰り返させるものであり、総選挙では平和と民主主義をまもる人たちを勝たせる選挙にしようと結びました。

このほか安武洋子元参議院議員などが当時の様子や解放同盟の横暴を打ち破るたたかいを紹介する発言をおこない、松田隆彦・日本共産党兵庫県委員長が挨拶しました。

(2014年11月30日付「兵庫民報」掲載)

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