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2014年9月14日日曜日

戦争の惨禍、語り継ごう:尼崎平和のための戦争展

尼崎平和のための戦争展での「体験談コーナー」

第19回尼崎平和のための戦争展―「戦争する国」にしないために―を8月22日(金)~24日(日)の3日間、尼崎市立女性センター・トレピエで開催しました。

この取り組みは、阪神・淡路大震災を機に貴重な戦時中の遺品(衣服、生活用品、軍服、勲章、手紙等々)が散逸するのではないか、それを展示することで戦争の惨禍を忘れないようにしようとの思いで始め、今年で19回目の開催でした。

折も折、7月に安倍政権は集団的自衛権行使容認を閣議決定。実行委員会ではこの問題を大きく取り上げ、市民にアピールしようと、「集団的自衛権」コーナーに全展示数の1割、30数点を当てました。

23日には映画「アオギリにたくして」を上映しました。被爆して身障者となり、結婚にも見放される過酷な運命を背負いながらも、焦土の中で蘇る1本のアオギリの生命力に自らを励まし生き抜く実在した女性を描き、多くの方の感動を呼びました。

最終日の戦争を語る「体験談コーナー」では、14歳の時、広島中央郵便局で被爆した方など5人が体験を語り、戦時の犠牲者は「兵隊」だけでなく、窮乏をしいられた銃後の少国民であり、家庭を預かる婦女子であったことが証言され、「不戦」への思いが語られました。

「忘れていたことを再び思い出させることにほんとうの平和の願いを実現させることにもつながるのでしょうね。複雑な思いでした。」(70代女性)。「市民の力で19年間も続けられていることがすばらしいと思います」(40代女性)など平和の尊さを感じ合えた戦争展になったのではないかと思っています。

今年は稲村尼崎市長から「平和の尊さを次の世代に継承するこのような催しが開催されますことは、大変意義深いことと存じます」とのメッセージを戴きました。
松岡宗治=実行委員会事務局長)

(2014年9月14日付「兵庫民報」掲載)

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