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2014年9月7日日曜日

尼崎アスベスト訴訟(労災型)判決前決起集会に72人


アスベストによる肺がんで亡くなった2遺族が5年前に提訴した、国と加害企業・クボタの責任を問う労災型の裁判は、9月30日に神戸地裁で判決を迎えます。約1カ月を前に、支援団体「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」は8月28日、判決前決起集会を尼崎市中小企業センターで開催し、72人が会場を埋めつくしました。

集会では、船越正信会長(尼崎医療生協理事長)が「深刻な被害は今も発生し続けている。クボタ周辺住民被害者の内、265人にクボタは責任を認めないまま『救済金』を支払っている。国と加害企業の責任を明確にすることなしに真の救済はあり得ない。公正な判決を求める署名を広げよう」と挨拶しました。

原告の藤原ノリエさん、山本美智子さんは、これまでの支援に感謝するとともに、苦しんで亡くなった夫の無念を晴らすため勝利まで一緒に闘い続けて欲しいと訴えました。

八木和也弁護団事務局長が、労災型裁判の争点と判決の展望を報告、「山本さんに対してクボタは、孫請けの山本さんに対する安全配慮義務はなかったと終始主張してきたが、クボタには工場内のアスベスト飛散リスクを認識し、危険性を除去しうる地位にあり、安全配慮義務を負うことは明らか。藤原、山本さんとも、アスベスト飛散濃度規制の強化、防塵マスク着用の義務付け、労働者へのアスベストの危険性の周知など、国は有効な対策を何もしなかった。加害企業とともに国の責任は重大」と指摘し、原告側の主張が認められるべきと報告しました。

尼崎医療生協や兵庫県保険医協会の署名のとりくみの報告の後、粕川實則「会」事務局長が9月30日判決日の行動を提起。建交労役員の音頭でガンバロウを三唱しました。

(2014年9月7日付「兵庫民報」掲載)

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