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2014年8月24日日曜日

借り上げ住宅:理不尽な移転、威圧的に迫る神戸市


「ひょうご借り上げ住宅協議会」は8月14日、借り上げ住宅問題について神戸市と交渉しました。この交渉では、①転居させられ苦しんでいる長田区の重度障害者の問題②市の再開発に協力しながら、3棟のうち2棟が借り上げ住宅とされ、転居対象にされている問題――の2点を中心に追及しました。

不要な移転を重度障害者に強要


長田区の借り上げ住宅に住んでいたKさんは妻と義母から介護を受けている難病で重度障害者(1級)です。神戸市はこのKさんに「退去しなければ家賃が数倍になる。転居費用も出なくなるかも」と言葉巧みに脅し市営住宅に転居させました。重度障害者のKさんを転居させること自体ひどい話ですが、彼が住んでいた借上住宅は、その後、神戸市が買い上げました。それなら転居しなくてよかったのです。

それを知ったKさんが「元の住宅に戻して」と要請すると、市は「自分の意思で出たのだから」と拒否。それどころか、斡旋されて入居した住宅は14階で1万1のときに不安だから変えてほしいとの要請に対しても、「市営住宅間の移動は公営住宅法で禁止だから」と認めませんでした。

机をたたいて威圧する市側


思い余ったKさんは、こうした経緯を書いた文書を借り上げ住宅長田区連絡会の代表に託しました。ところが、今回の交渉で、この依頼文を元に質問する連絡会メンバーに対し、課長は「強制などしていない、Kさん本人が決めたことだ」と大声で反論、係長もバンバンと机をたたいて威圧しました。

連絡会メンバーがみんなで「そうか、あんたらはこうやって高齢者を脅して退去させてるんや。ようわかったわ」と批判すると、市側は「いや、いろいろいわれたのでつい腹が立って」と言い訳しました。

同じく再開発に協力したのに

1方、灘区のウェルブ6甲道の借り上げ住宅問題は、再開発に協力した地権者の受け皿住宅のはずが、2棟は住民の了解もなく借り上げ住宅にされて、転居を迫られているというものです。「こんな馬鹿な話があるか! 明らかに差別ではないか」と追及し、交渉は2時間半に及びました。協議会は近く市長に公開質問状を提出する予定です。

段野太一=同協議会運営委員)

(2014年8月24日付「兵庫民報」掲載)

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